クリスタルバローズ　Crystal Barows　　牡　４歳　　※中央競馬　登録抹消

父ヴィクトワールピサは安田記念を勝ったアサクサデンエンの半弟という血統で、デビュー戦こそローズキングダムの2着に敗れましたが、2戦目から快進撃がスタート。3連勝でラジオNIKKEI杯2歳Sを制すると、3歳初戦の弥生賞も完勝し、さらに5連勝で皐月賞制覇を成し遂げます。日本ダービーで3着に敗れると、秋はフランスの遠征。ここでは結果が出せませんでしたが、帰国初戦のジャパンCで3着となると、続く有馬記念ではブエナビスタらを破って2度目のG1制覇。翌年には中山記念勝ちを足掛かりにドバイワールドCに遠征し、日本調教馬初となる歴史的勝利を成し遂げました。4歳いっぱいで引退、種牡馬入りすると、初年度から桜花賞馬ジュエラーや秋華賞2着のパールコードを輩出。その後もコウソクストレート(ファルコンS)、ウィクトーリア(フローラS)、ブレイキングドーン(ラジオNIIKEI賞)、スカーレットカラー(府中牝馬S)といった重賞勝ち馬を輩出。現状は芝での活躍が目立ちますが、ダートでもミッシングリンク(TCK女王盃)などレベルの高い産駒を送り出しています。

母系を見ますと、半兄ソードラックは芝で2勝、スカイステージは金沢で6勝を挙げています。叔父のクロスデジタルは旭川と南関東で計9勝。祖母のエンドレスメロディは金沢で5勝を挙げました。4代母タジメロディーの孫にあたるイシノラツキーは、かしわ記念、東京プリンセス賞などに優勝。6代母Grecian QueenはCCAオークス、モスマンオークスを制した名牝で、その孫には米G1ウッドメモリアルSなどを制し、種牡馬としてもG1馬を送り出しているEternal Princeがいます。

本馬は2018年7月8日に福島芝1800mの新馬戦でデビュー。楽な手応えで2番手を追走し、4コーナーで早めに先頭に立つと、そのまま後続とのリードを広げて完勝しました。2戦目は札幌2歳Sに挑戦。3コーナー過ぎから一気にペースが速くなるタフな流れのなか、中団から外を回って食らいつき、結果はニシノデイジーの6着でしたが、のちにフローラSを勝つウィクトーリアなどに先着を果たしています。
その後はひと息入れて、年明けの京成杯に出走しましたが、ここは8着。そこまで速い脚があるタイプではないため、自己条件に戻っても勝ち切ることができず、昨秋からはダートに転戦。初ダートとなった11月30日の中京ダート1900m戦では3番手で流れに乗る先行力を見せましたが、勝負所からの粘りを欠いて10頭立ての最下位。続く中京ダート1400m戦でも14頭立ての14着に終わっていますが、このときは中団やや後方から向正面でポジションを押し上げ、好位に取りつく脚を見せています。まだダートでのキャリアは浅く、血統的にも適性は感じられるため、慣れてくれば本来のポテンシャルを発揮できるようになるのではないでしょうか。

なお、環境の変化に過敏すぎる神経質な面があり、馬房の中でうるさくして、旋回癖のような行動を取ることがあります。現状渡しのノークレーム・ノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は7,800円/日（税抜）です。
4月4日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：猪熊　広次