ピエナアルティシア　Piena Artesia　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父シンボリクリスエスは米国産で、外国産馬として日本でデビュー。新馬勝ちのあとは惜敗が続きましたが、5戦目の山吹賞で2勝目を挙げると、続く青葉賞を快勝して重賞初制覇を飾りました。続く日本ダービーはタニノギムレットの2着。秋は菊花賞ではなく古馬相手の天皇賞に駒を進め、ナリタトップロード以下に快勝しました。続くジャパンCこそ3着に敗れましたが、暮れの有馬記念では再び古馬を撃破し、2度目のG1制覇を果たします。4歳時は宝塚記念で5着に敗れたあと、秋には天皇賞を連覇。引退レースとなった有馬記念では後続に9馬身差をつける圧勝で、こちらも連覇を達成。そのまま種牡馬入りしました。代表産駒には菊花賞、ジャパンCを制したエピファネイアや、安田記念を勝ったストロングリターンの名前が挙がりますが、芝だけでなくダートのチャンピオンホースを多く送り出しているのも特徴。サクセスブロッケン(フェブラリーS)、ルヴァンスレーヴ(チャンピオンズC)らを輩出したほか、地方競馬でも多数の重賞勝ち馬を送り出しています。また、母の父としても日本ダービー馬レイデオロ、障害の王者オジュウチョウサンといったスターホースを送り出しており、その血の優秀さがうかがえます。

母系を見ますと、母ピエナアプローズは函館芝1200mで2勝。祖母ピエナマーメイドは東京盃を勝ち、JBCスプリント2着のハタノアドニスの半妹という血統になります。5代母Pass all Flagsは米G3マイアミH勝ちのJodi's Sweetieを送り出しており、6代母Against all Flagsの子孫にも、米国で重賞4勝を含む23勝を挙げたRecoup the Cashや、米G2トップフライトHなどに優勝したSummer Applauseなどが出ており、良質なスピードとパワーを伝える一族と言えそうです。

本馬は2019年12月14日に阪神芝1600mの新馬戦でデビュー。スタートセンスがよくスッと好位につけると、きちんと折り合って直線へ。新馬戦特有のスローペースの上がり勝負で少し反応が遅れ、ポジションを下げましたが、直線半ばからもう一度盛り返して勝ち馬から0秒7差の7着でゴールしました。瞬発力で見劣った格好ではありますが、内容としては評価できるものだったと思われます。2戦目は京都ダート1800m戦に出走し、前崩れとなる厳しい流れのなか、好位からしぶとく粘って勝ち馬から0秒8差の4着を確保。ダートの適性も示しました。その後も安定して着をまとめており、前走の阪神芝2000m戦では16頭立ての14着と珍しく大崩れしましたが、このときはノメるような馬場が合わなかった感じで、参考外と見ていいでしょう。その後は夏の小倉開催でもう1戦して未勝利脱出の勝負をかけるプランもありましたが、協議の結果、このタイミングでのオークション出品となりました。レースセンスの良さと、安定度は魅力で、距離にも融通性があるタイプ。今後も活躍の場は広いのではないでしょうか。
なお現在、右トモに皮膚病の枯れた痕があります。添付の画像をご確認ください。


※南関東3競馬場（川崎・船橋・浦和）への特例転入が可能です（大井競馬への転入は不可）。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,000円/日（税抜）です。
7月18日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：本谷　兼三