イエロージニア　Yellow Zinnia　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ヨハネスブルグは米国産で、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎からデビュー。2歳5月のデビュー戦を快勝したあと、ノーフォークS、アングルシーSとG3を連勝し、アイルランドのG1のフィーニクスSに駒を進めると、ここもぶっちぎりで圧勝。勢いは止まらず、フランスのG1モルニー賞、英国のG1ミドルパークSも制覇と、欧州各国の2歳G1を席捲します。さらには米国に遠征してBCジュヴェナイルに参戦し、ここも危なげなく勝利。7戦7勝という完ぺきな成績で、カルティエ賞、エクリプス賞の最優秀2歳牡馬を同時に受賞しました。ただ、3歳以降は3戦して未勝利のまま引退。米国で種牡馬入りしています。初年度産駒からフロリダダービーなどに勝ち、種牡馬としても大成功したScat Daddyを送り出しただけでなく、シャトル種牡馬として繋養された豪州でも、Once Were Wild(ATCオーストラリアンオークス)などのG1を輩出。欧州でも仏G1イスパーン賞などを勝ったSageburgを送り出しています。2010年から日本での供用が開始され、ホウライアキコ(小倉2歳S、デイリー杯2歳S)、フクノドリーム(エーデルワイスS)、ネロ(京阪杯)といった重賞勝ち馬を輩出。今年はナムラカメタローが佐賀記念を勝ちました。

母系を見ますと、母トップスカーレットは芝1400mで1勝。全姉のストーリーズは岩手で3勝を挙げています。伯母にはフラワーC2着、クイーン賞3着と芝、ダートを問わずに重賞で活躍したスルーレートがおり、いとこにあたるパッシングスルーは昨年の紫苑Sに優勝し、今年はエンプレス杯で3着と、やはり芝、ダートの双方で活躍しています。他にも、6勝を挙げ、サマーチャンピオン2着のブルミラコロや、エプソムC2着のハクサンルドルフ、札幌2歳S3着のハイアーレートともいとこ同士の関係。3代母Over Allは米G1メイトロンS、スピナウェイSなどを制した名牝で、繁殖牝馬としてもレベルの高い牝系を構築しています。

本馬は2019年9月16日に中山芝1600mの新馬戦でデビュー。好スタートからスッと3、4番手につけるセンスの良さを見せ、手応え十分に直線を向きましたが、いざ追い出してからの反応がもうひとつで、15頭立ての10着に終わりました。しかし、条件を替え、新潟ダート1200m戦に出走した2戦目で一変。抜群のスタートダッシュでハナを奪い切ると、直線を向いてからも勢いは衰えず、後続の追撃を封じ込めて逃げ切りV。早くも初勝利を挙げました。昇級後はもうひとつ成績が上がっていませんが、ダート1200m戦で先行できているようにスピード能力は示しており、京都や函館とさまざまな競馬場で経験を積んでいるのも、今後に向けての財産となりそうです。素直な性格ですし、5ヵ月の成長放牧を経て、1回使った次はもっと良くなってくるはずです。前走の函館・ダート1000mは少し短かった印象。この馬に合った条件で活躍してくれることを願っています。


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は7,800円/日（税抜）です。
7月18日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：林　正道