カイトセブン　Kaito Seven　　牡　５歳　　※中央競馬　登録抹消

父トビーズコーナーは米国で生産、調教され、3歳春のウッドメモリアルSで重賞＆G1初制覇。ビッグタイトルはその1勝に終わりましたが、4歳いっぱいまで現役を続け、12戦して5勝、3着以内が10回と堅実に走りました。引退後は日本で種牡馬入りし、2016年に初年度産駒がデビュー。JRAではまだこれといった大物が出ておらず、サウンドマジック、ヒイナヅキといった2勝クラスの勝ち馬が目立つ程度ですが、地方競馬では続々と活躍馬が誕生。重賞2勝を挙げ、兵庫ジュニアグランプリで3着のソイカウボーイ、道営記念など各地で重賞3勝を挙げるリンノジェレンド、名古屋の新春盃を勝ったオールージュといった重賞勝ち馬を筆頭に、大レースでの好走馬が多数。4月に2歳戦がスタートした門別では、ミッドナイトクロスがこの世代最初の勝ち馬となっています。

母系を見ますと、母リュウヨウはJRAで4勝を挙げたのち金沢に移籍し、重賞の読売レディス杯を含む5勝を挙げた活躍馬。半兄リュウスマイルは園田、高知で11勝、半兄トウケイヘイゾウは園田で4勝を挙げ、兵庫ダービーで3着、半姉リュウビは岩手で5勝を挙げるなど、兄姉は地方のダートで複数の勝利を挙げています。伯父のエーピーフラッシュは6勝を挙げ、栗東S3着などオープンでも好走。近親に目立った大物はいませんが、ダートに強く、非常に堅実なファミリーと言えるでしょう。

本馬は2017年8月19日に新潟芝1400mの新馬戦でデビューし、軽快に逃げて2着に粘りました。その後は芝で2戦して結果が出ず、4戦目にダートへ矛先を変えると、中京の1800m戦で逃げ粘り、のちに南関東で重賞勝ちを果たすワークアンドラブと同タイムの2着に好走。その後はダート中心のローテーションが組まれることになり、7戦目に新潟1800m戦を4馬身差で逃げ切って待望の初勝利を挙げました。
1勝クラスに上がってからは苦戦が続き、障害を試したりしましたが、大井・アーバンステージ文月賞（B2B3選定馬特別・中央1勝クラス）に出走した前走で一変。初の1200m戦でしたが、スピード負けせずに2番手につけると、直線で1番人気馬をアタマ差で競り負かし、3着以下には6馬身もの差をつけました。短距離と地方のダートで新味を見せた格好。勝ちタイム1分12秒5も優秀で、翌日に行われた同距離のOP特別・ジュライ賞の3着に相当します。
2着馬は前走、格上のB1B2クラス富士見坂賞を1番人気1着で、2着に4馬身差で圧勝した馬でした。また3着馬はカイトセブンから遅れること6馬身差でしたが、前走は重賞競走の優駿スプリントを3番人気6着、前々走はB2クラス競走を5馬身差で圧勝した馬でした。カイトセブンは大井を含む南関東4競馬場へ移籍するとB3クラスに格付になりますが、力関係の比較から仮に転入した場合、断然有利な条件でレースに望めます。

中央2勝クラスに続戦せず、当初から今回の結果にかかわらず、この一戦を最後にオークションに出すつもりでしたので、予定通りの出品です。1200～2000mまで距離の融通もききますし、引き続き南関東4競馬場での活躍が期待されるところで、B3クラスに編成される点は最大のアピールポイントです。勝ったばかりの勢いのある馬で、今後の進路について、色々な選択肢があるでしょう。


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は7,800円/日（税抜）です。
7月18日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：本田　恒雄