ナムラアダーラ　Namura Adhara　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ジョーカプチーノはマイル以下で重賞3勝を挙げた快速馬です。デビュー4戦目にダートで勝ち上がると、その後は芝に転戦し、ファルコンSを勝って重賞初制覇。ニュージーランドT3着のあとに挑んだNHKマイルCでは、10番人気の低評価を覆して、2番手から押し切りG1初制覇を果たしました。その後のG1では好走できませんでしたが、4歳時にはシルクロードSで3つめのタイトルを獲得するなど、短距離で活躍を続けました。産駒のデビューは2016年。初年度産駒はわずか16頭でしたが、非常に高い勝ち上がり率を誇り、JRA初勝利を挙げたマイネルバールマンは、その後にクリスマスローズS、端午Sと芝、ダートでオープンを2勝。2頭目の勝ち上がりとなったジョーストリクトリはニュージーランドTに優勝し、産駒の重賞初制覇を飾りました。現在はジョーアラビカもオープンクラスで活躍しています。芝、ダートを問わず、父と同様にスピードと粘り腰で勝負するタイプが多いのが特徴です。

母系を見ますと、母ナムラビームはJRAのダート1200mで2勝。兄姉は2頭がJRAで勝ち上がっています。叔母のシュピールカルテがJRAで3勝を挙げるなど母のきょうだいも堅実に走っており、祖母クールベットは芝の短距離で2勝。3代母キープイットアップは桜花賞馬ハギノトップレディや宝塚記念を勝ったハギノカムイオーの半妹という血統で、4代母イットーに遡る母系は〝華麗なる一族〟を呼ばれ、安田記念を勝ったダイイチルビーやJBCスプリント勝ちのマイネルセレクトなど多数の一流馬を送り出す日本有数のファミリー。一昨年の全日本2歳優駿で2着のアイオライトなどもこの一族で、現在もまだ勢いは失われていません。

本馬は2020年7月12日に福島芝1200mの新馬戦でデビュー。4番人気の評価を集めました。最内枠からの発走で無理せずに脚をため、3コーナー過ぎから馬群を下がって上がっていく走りには見どころがありましたが直線は伸びきれず、次走でダリア賞2着となるショウナンラスボスから1秒9差の10着に終わりました。その後は札幌に参戦し、3戦目には初ダートとなる1000m戦で勝負どころで押し上げる脚を見せるなど、砂の適性も示しました。その後もなかなか着順が上がってこない現状ですが、スタートセンスなどは決して悪くなく、追い上げる脚を持っているのも確か。デビュー戦で人気になったようにコース追いでは水準以上の時計もマークしており、素質そのものは秘めているはずです。脚元や気性面に問題もなく、コンスタントに競馬を使っていけるタイプですし、相手関係が楽になれば結果を出してくれるのではないでしょうか。


※イレ込むとゆう癖を見せます。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,000円/日（税抜）です。
1月23日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：奈村　睦弘