パピードッグ　Puppy Dog　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ブラックタイドは3歳時に若駒S、スプリングSを勝って皐月賞に駒を進め、2番人気の支持を集めましたが、出遅れが響いて16着と思わぬ大敗。その後は屈腱炎を発症し、長期の休養を余儀なくされました。2年以上の休養期間を経て5歳時に復帰し、その後は勝ち星に恵まれませんでしたが、オープン特別で3度の2着や、中山金杯での3着など高いレベルで活躍。もし、故障がなければ、1歳年下の全弟ディープインパクトのライバルとなっていたかもしれないと惜しまれます。弟に遅れての種牡馬入りとなりましたが、初年度からデイリー杯2歳S勝ちのテイエムイナズマなどを輩出し、その後もマイネルフロスト、タガノエスプレッソらが活躍。3世代目からはG1を7勝したキタサンブラックという超大物が誕生し、弟の代役以上の活躍を見せています。また、初年度から地方の重賞勝ち馬もコンスタントに輩出しており、あらゆる場面で産駒は躍動しています。

母系を見ますと、半兄ゴッドバードが名古屋で2勝、ローリングサンダーは同1勝を挙げています。母マイビビアーヌの半弟Max Zorinは英国のリステッドレース好走馬。祖母Myの半弟Laahebは英国でG3を2勝しています。4代母Lucayan Princessから広がるファミリーには、イタリアダービーやドイツ賞を勝ったLuso、コロネイションSやバーデン大賞を複数制したWarrsanなど多数の一流馬がおり、2000年代以降も非常に勢いのあるファミリーとして注目されています。

本馬は2020年8月2日に新潟芝1200mの新馬戦でデビュー。互角のスタートから無理せず中団で流れに乗り、直線では伸びあぐねるような走りになりましたが、バテることもなく勝ち馬から0秒5差の9着でゴール。馬群の中での競馬も経験し、収穫もある初戦だったように思えます。2戦目以降はスタートがさらに上達し、好位で流れに乗る競馬を続けましたが、しまいの粘りが物足りない競馬が続いたこともあって、2走前から差す競馬にシフト。前走は距離を延ばして芝2000m戦を試しましたが、早めに後退して14頭立ての最下位に終わりました。随所にレースセンスの良さを感じさせる馬ですが、現状ではまだ体力不足のぶん、ラストにギアが上がってこない印象で、そのあたりはレースを使いながら強化していく必要があるかもしれません。幸い、脚元等に不安はなく、コンスタントに競馬を使っていけるタイプですし、将来的には好位抜け出しの王道の競馬で結果を出せるようになると思われます。中央では芝の経験しかありませんが、血統的にはダートも十分にこなせるはずですし、むしろスタートダッシュの良さが生かせる可能性は十分にあるでしょう。
なお現在、全身に皮膚病を発症しています。現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,000円/日（税抜）です。
1月23日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：Him Rock Racingホールディングス(株)