トランプ　Trump　　牡　６歳　　※中央競馬　登録抹消

父ショウナンカンプは3歳の7月にダートで初勝利を挙げ、4歳になってから芝に転戦。絶対的なスピードを武器に、G1初挑戦の高松宮記念で逃げ切り勝ちを果たしました。その後もスワンS、阪急杯と重賞タイトルを積み重ねて種牡馬入り。産駒も圧倒的に短距離での活躍馬が多く、ニュージーランドTを勝ったショウナンアチーヴをはじめ、スプリンターズS2着で、CBC賞勝ちのラブカンプー、ニュージーランドT2着のショウナンワダチ、北九州記念2着のナリタスターワン、シルクロードS2着のショウナンカザンといった活躍馬を輩出しています。ダートでも1200mで5勝を挙げてオープン入りしたペイシャモンシェリなどが活躍。父サクバクシンオーから受け継ぐ圧倒的なスピードを、そのまま産駒に伝えていると言えるでしょう。

母系を見ますと、母アマビリータは園田で5勝を挙げてJRAに復帰し、ダート1400mで2勝。きょうだいは2頭がJRAで、2頭が地方競馬で勝ち上がっています。叔父のアブソリュートは東京新聞杯、富士Sに優勝。3代母プライムステージは札幌3歳S、フェアリーSの勝ち馬で、その半兄には重賞2勝を挙げ、菊花賞、天皇賞・春2着のステージチャンプ。3代母は毎日王冠など重賞4勝を挙げた名牝ダイナアクトレスです。一族にはジャパンCを勝ち、種牡馬としても大成功中のスクリーンヒーローや、中山大障害、中山グランドJ勝ちのマルカラスカル、阪急杯を勝ったベストアクターなど、さまざまな路線の活躍馬が多数。日本有数の名牝系の一つとなっています。

本馬は2017年7月8日に函館芝1200mの新馬戦でデビュー。2番人気に支持され、ハナを切るスピードを見せましたが、ラストの粘りを欠き8頭立ての7着に終わりました。しかし、実戦を使った上積みは大きく、同舞台の2戦目で3着と変わり身を見せると、3戦目の札幌芝1200m戦を鮮やかに逃げ切って、初勝利を挙げています。その後、すずらん賞9着、カンナS13着とオープンでは苦戦しましたが、自己条件では着順ほど大敗することはなく、4歳初戦の小倉芝1200m戦では3着。5歳時の昨年5月には福島芝1200m戦で3着、続く新潟の直線1000m戦で2着とスピードを生かした競馬で上位争いを演じています。年明けの2戦は物足りない内容ですが、他馬と競り合うような形になってしまったのがこたえたもの。すんなりハナに行き切ってこそのタイプで、そうなれば最後まで粘り腰を発揮できます。ダートは3戦して9着が最高と結果は出ていませんが、3歳時の2戦は控える競馬を試している時期のもので、もう1戦もゲートのタイミングが合わずに後方からの競馬になってのもの。北海道の洋芝を苦にしないパワーがあり、血統的に見ても、本来のスピードを生かす競馬ができれば、十分にダートもこなせるでしょう。前向きさは失われておらず、天性のスピード能力は何よりの魅力。新天地でもうひと花咲かせることも可能だと思われます。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,000円/日（税抜）です。
2月20日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：大塚　亮一