アジェナ　Agena　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父アイルハヴアナザーは米国で生産、調教され、2歳時は1勝に終わりましたが、3歳を迎えてから快進撃を開始。サンタアニタダービーでG1初勝利を飾ると、続くケンタッキーダービーで豪快な差し切り勝ち。続くプリークネスSでは、ケンタッキーダービー2着馬Bodemeisterとの競り合いを制し、2冠を達成しました。ベルモントSでの3冠制覇の期待が高まりましたが、レース直前になって故障が判明し、そのまま引退。翌年から日本で種牡馬入りすることが決まりました。産駒のデビューは2016年。初年度から芝、ダートを問わずに多くの産駒が勝ち上がり、その中の1頭のアナザートゥルースがアンタレスSを制してJRAでの重賞初制覇。福島民友Cを勝ったマイネルユキツバキや、総武Sを勝ったメイショウワザシなど、今後のダート界での活躍が期待される産駒も多数います。また、芝でもラジオNIKKEI賞2着、アンドロメダS勝ちのマイネルサーパス、函館2歳S2着のウインジェルベーラなどが活躍。地方でも、笠松のラブミーチャン記念を勝ったボルドープラージュや、笠松のオータムCを勝ったウインハピネスといった重賞勝ち馬を輩出しています。

母系を見ますと、兄姉は3頭が地方競馬で複数の勝利を挙げています。母ランデブーは未勝利でしたが、その半兄には京成杯AHを連覇するなど重賞3勝のマイネルモルゲンや昇竜Sなどを勝ったシンメイレグルスなどがおり、母のいとこにはスプリングSなど重賞3勝のナリタキングオーや、東京新聞杯2着のキングストリート、アーリントンC3着のブラッドバローズなどがいます。3代母Eastern DawnはフランスのG3勝ち馬。さらに溯れば、仏2000ギニーなどを制し、種牡馬としても活躍したVettoriなども同門となります。

本馬は2020年11月8日に阪神ダート1200mの新馬戦でデビュー。スタートはそこまで速くありませんでしたが、すぐに流れに乗って追走。3コーナー過ぎから外を回って勢いよく追い上げていきましたが、さすがに直線では脚色が鈍り、11頭立ての9着でゴールしました。2戦目の阪神ダート1400m戦は初戦と比べるとダッシュも良く、無理なく中団馬群の中を追走。勝負どころの手応えもまずまずでしたが、直線ではギアが上げられずに16頭立ての13着。3戦目、4戦目は無理にポジションを取りにいかず、後方で自分のリズムで運びましたが、結果にはつながらず、前走の小倉ダート1700m戦では思い切った先行策を取りましたが、早めに失速する格好で16頭立ての11着に終わっています。
いろいろな競馬を試しながら、なかなか結果に結びつかない現状ではありますが、一戦ごとに経験値を高めており、それは今後のキャリアにも生きてくるのではないでしょうか。砂を被っても怯まない前向きさと根性があり、馬群を苦にしないのは魅力。デビュー戦の450kgから、徐々に馬体を減らしてしまっていることを考えると、滞在で競馬できる地方競馬のほうが向いている可能性もあります。成長力のあるアイルハヴアナザー産駒で、これから実が入ってくると思われます。距離的にはマイル前後が合っているのではないでしょうか。


※JRAでの最終出走において「タイムオーバーによる出走制限（2021年3月21日まで平地競走に出走できない）」を受けています。
　　　2021年2月21日（日）　2回小倉4日　1R　3歳未勝利　　ダ1700m（稍重）
　　　結果12着　　タイム1:50.7（1着馬からのタイム差5.3秒、5着馬からのタイム差2.9秒）
転入先の競馬場によって、能力検査・再調教試験を課されますので、必ず各主催者にお問い合わせの上、ご確認ください。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※ライジングリハビリテーション（滋賀県栗東市東坂）に在厩しており、預託料は8,000円/日（税抜）です。
2月27日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(有)高橋ファーム