アルマヴァーゴ　Alma Virgo　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ショウナンカンプは3歳の7月にダートで初勝利を挙げ、4歳になってから芝に転戦。絶対的なスピードを武器に、G1初挑戦の高松宮記念で逃げ切り勝ちを果たしました。その後もスワンS、阪急杯と重賞タイトルを積み重ねて種牡馬入り。産駒も圧倒的に短距離での活躍馬が多く、ニュージーランドTを勝ったショウナンアチーヴをはじめ、スプリンターズS2着で、CBC賞勝ちのラブカンプー、ニュージーランドT2着のショウナンワダチ、北九州記念2着のナリタスターワン、シルクロードS2着のショウナンカザンといった活躍馬を輩出しています。ダートでも1200mで5勝を挙げてオープン入りしたペイシャモンシェリなどが活躍。父サクバクシンオーから受け継ぐ圧倒的なスピードを、そのまま産駒に伝えていると言えるでしょう。

母系を見ますと、母アルマクロアは2戦未勝利でしたが、その半兄は高松宮記念、セントウルSを勝ったビッグアーサーという血統です。遡れば、4代母Reloyは米国でサンタバルバラH、サンタアナHとG1を2勝した名牝、5代母は仏オークス馬で凱旋門賞2着のRescousseという筋の通った血統。一族には欧州の重賞勝ち馬だけでなく、アルゼンチンの重賞で活躍したBarnstormといった南米の一流馬や、名古屋で東海桜花賞や名港盃を勝ち、交流重賞のかきつばた記念で3着となったメモリーベイツといった地方競馬の一流馬も名を連ね、さまざまなステージで活躍しています。

本馬は2020年7月18日に福島ダート1150mの新馬戦でデビュー。互角のスタートから馬群の中で流れに乗ると、徐々に先行集団からは離される格好となりましたが、直線を向いても大きくバテることはなく、16頭立ての12着でゴールしました。2戦目は新潟芝1600m戦に出走し、やはり中団で流れに乗ると、ラストも流れ込むようなかたちで15頭立ての8着。ちょっとワンペースな走りが続きましたが、3戦目の福島芝1800m戦では後方待機からメンバー上位の上がりタイムをマークして15頭立ての10着と、しまいを伸ばす競馬にも成功しました。4戦目の東京芝1800m戦では一転して好位から運び、結果は9着とはいえ0秒6差に好走。その後もダートや芝でいろいろな条件を試し、なかなか着順は上がってきていませんが、競馬の引き出しそのものは増やしています。
もともと調教ではいい動きを見せる馬で、今年に入ってからも美浦のWコースやダートコースで好調教を見せており、能力そのものは秘めている馬。それが実戦で生かせていないあたりはメンタル面の問題があるかもしれませんが、そのあたりはキャリアを積むごとに解消されてくるのではないでしょうか。そこまで体が大きくない牝馬ではありますが、タフさは秘めており、コンスタントに競馬を使いながら、徐々に力をつけていってくれるでしょう。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,000円/日（税抜）です。
2月27日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：コウトミックレーシング