キングタロウ　King Taro　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父キングヘイローは、父がダンシングブレーヴ、母が米国でG17勝を挙げた名牝グッバイヘイローという超良血馬で、期待通りにデビュー3連勝で東京スポーツ杯3歳Sを制覇。クラシックではスペシャルウィーク、セイウンスカイと並ぶ3強と目されましたが、皐月賞の2着が最高で、無冠に終わりました。その後もなかなかG1とは縁が遠く、芝だけでなく、ダートのフェブラリーSにも挑戦。試行錯誤の末、ついに5歳時の高松宮記念で待望のG1初制覇を果たします。自身がオールラウンダーぶりを発揮したように、種牡馬としても産駒の活躍は幅広く、オークス、秋華賞を制したカワカミプリンセスのようなクラシックディスタンスの活躍馬だけでなく、高松宮記念、スプリンターズSを制したローレイゲレイロのような短距離の一流馬、JBCレディスクラシック勝ちなど、交流重賞で大活躍したメーデイアといったダートのトップホースも輩出しています。笠松、名古屋、園田、水沢で重賞10勝を挙げたクインオブクインや、オオエライジン(兵庫ダービーなど重賞10勝)といった地方競馬の一流馬を出しているのも特徴です。

母系を見ますと、母ボロンベルラルーンはJRAの芝で1勝。伯母のカワカミプリンセスはオークス、秋華賞の2冠馬で、伯父のメイショウホンマルは京都2歳S2着です。3代母Summer Secretaryは米G3ボーゲイHの勝ち馬で、その子孫には豪G1メトロポリタンH2着のItemiseや、豪州で重賞4勝のTallyなどがおり、一族は南半球でも活躍。5代母Summer Guestは米G1スピンスターS勝ち馬で、その子孫には米G1トップフライトH勝ちのYou'd Be Surprisedがいます。

本馬は2020年10月25日に京都芝1800mの新馬戦でデビュー。スタートは悪くなく、道中は勝ったシャフリヤールを見る位置で運びましたが、ペースが上がってから徐々に置かれ出し、直線も盛り返すことができずに18頭立ての最下位に敗退。タイムオーバーのため1カ月の出走制限を受けたこともあり、間隔をあけて立て直し、2戦目は今年2月20日の小倉ダート1700m戦。内めの4番枠から好スタートを切りましたが、初ダートということもあり、一旦下げて外に持ち出す形で競馬。道中の行きっぷりはひと息で、向こう正面でステッキが入って気合を入れられるほどでしたが、ラストは併せ馬のかたちでそれなりの伸び脚を発揮。結果は15頭立ての14着でも、初戦と比べるとレースぶりは若干上向いてきた印象です。
なかなか調教時計を詰められないように成長が遅く、本当に良くなるまでにはもう少し時間がかかりそうですが、学習能力があって、着実に前進していけるタイプといえるでしょう。砂の走りも問題なく、キャリアを積んでいくごとにステップアップしていけそうです。父キングヘイローの実質的なラストクロップで、同世代は9頭しかおらず、貴重な血を手に入れるチャンスともいえるでしょう。


※さく癖があります。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※ライジングリハビリテーション（滋賀県栗東市東坂）に在厩しており、預託料は8,000円/日（税抜）です。
2月27日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：天野　克彦