サンコルテス　Sun Cortez　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ゴールドヘイローはサンデーサイレンス産駒にしては珍しく、地方の大井競馬でデビューし2歳暮れの初戦を快勝。2戦目に重賞の京浜盃に挑み、ここは10着敗れましたが、その後は休養を挟みながら条件戦を3連勝と素質の片鱗を見せました。ただ、常に脚元不安に悩まされて順調に競馬を使うことができず、結局8戦5勝と短いキャリアで引退、種牡馬入りしています。血統登録された初年度産駒は25頭でしたが、そのうち19頭が勝利を挙げるなど高い勝ち上がり率を誇り、エーデルワイス賞2着のモエレプットなどの活躍馬も出たことで人気が上昇。3年目の2006年には90頭、2009年には102頭に種付けを行いました。毎年のように地方競馬の重賞勝ち馬を送り出し、中央でもトウケイヘイローが札幌記念など芝で重賞4勝を挙げる活躍。最近は母の父としてもコパノキッキングなどを送り出して注目されています。

母系を見ますと、母ワイエムサチはJRAのダート中距離で3勝。半兄オウケンゴールドもJRAのダートで3勝、サマーソルトは金沢で4勝を挙げています。伯母のチャレンジセイエンは園田で4勝ののち、JRAの芝で3勝、伯父キングオブウィナーはJRAで芝、ダートを問わずに3勝を挙げており、祖母のラックムゲンは小倉3歳S2着、桜花賞3着の活躍馬。3代母プリンセスサチは佐賀の重賞勝ち馬で一族には多数のOP馬がおり、さらに溯ればクイーンCを勝ったヤマアズマなども同じ牝系の出身となります。

本馬は2021年1月9日に中山ダート1200mの3歳新馬戦でデビュー。ゲートの出がひと息で最後方からのスタートとなりましたが、すぐにダッシュがついて道中は馬群の後方を追走。勝負どころでポジションを押し上げる脚を見せましたが、さすがに直線はもうひと伸びがなく、16頭立ての11着でゴールしました。同舞台の2戦目では初戦と比べるとスタートは上達。後方の追走に変わりはありませんでしたが、勝負どころの手応えもよく、直線もラストまで脚を使って16頭立ての9着。時計を1秒5も詰めており、大きく前進したと言えそうです。3戦目も中山ダート1200mに出走。ゲートは不安定ながらも3戦の中ではもっとも速く出ており、道中は中団を追走。1分11秒台の速い時計の結着となったこともあって道中の中団に苦しみ、前も止まらずに16頭立ての12着に終わりましたが、自身の時計はさらに詰めています。400kg前後の小柄な牝馬ですが、一戦ごとに伸びしろがあるところを見せており、これから馬体、体力面が成長してくれば、さらにいい走りができるようになるでしょう。以前は右前脚に骨瘤がありましたが、現在は問題ありません。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
4月24日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株)加藤ステーブル