ビップリバプール　Vip Liverpool　　牡　４歳　　※地方競馬　在籍

父リアルインパクトはディープインパクトの初年度産駒で、新馬勝ちのあと、京王杯2歳S、朝日杯FSと連続でグランプリボスの2着。3歳時のNHKマイルCでも同馬の3着に敗れましたが、続く安田記念では鮮やかに古馬を撃破。史上初の3歳馬による優勝を果たし、G1初勝利を飾りました。その後もマイル前後の重賞で好走を続け、5、6歳時には阪神Cを連覇。7歳時には初の海外となる豪州遠征を敢行し、ジョージライダーSで2度目のG1制覇を果たしています。種牡馬としては現4歳世代が初年度産駒になり、早期から続々とJRAで勝ち上がり。もみじS、クロッカスSを勝ったラウダシオンがNHKマイルCにも優勝し、早くもG1ホースが誕生しました。他にもアルムブラスト（カンナS）やイプシランテ（由布院特別、昇竜S4着）、シャチ（両国特別）、デスティネ（船橋重賞・東京湾C3着）、ティーズダンキー（名古屋重賞・梅桜賞）など、芝・ダートを問わずスピード・パワーを生かす産駒が目立っています。

一方、母系は米重賞勝ち馬である曾祖母Sulemeifから日本でも大きく枝葉を広げる有力ファミリー。近親にはクラシック三冠牝馬スティルインラブを筆頭に、Summer Colony（パーソナルエンサインH）やGemologist（ウッドメモリアルS）など国内外での活躍馬がズラリと並んでおり、おばにオークス馬ローブデコルテと極めて活況。半兄エンヴァール（小倉日経OP2着）、クラシコ（中央3勝）、アドマイヤデルタ（長万部特別）、半姉ベルライン（中央3勝、園田重賞・六甲盃）、アドマイヤウイング（中央2勝）をはじめ、兄姉馬たちも高い水準で安定したパフォーマンスを示しています。

本馬は2018年度セレクトセール1歳セッションにて3,996万円で取引。翌年の6月中京芝1400mで早期デビューを果たします。好位のインでそつなく立ち回り直線は徐々に外へ進路を切り替えます。道悪馬場に脚を取られながらも懸命に前を捕えようとしますが、僅かに及ばず2着でゴール。レースセンスを感じさせる走りに次走への期待が膨らみました。満を持して挑んだ2戦目は水分をタップリと含んだ不良馬場、プッシュしても反応が鈍く追走に余裕がありません。6着に沈むとそこからリズムが狂い始め結局勝ち運に恵まれず昨年7月の函館を最後に園田の現厩舎へ移籍します。移籍緒戦をこれまでの鬱憤を晴らすかのような横綱相撲で初勝利を飾ると、今季は2戦連続で連対を確保し2勝目も間近と思われましたが、成績が尻すぼみになってきたためこのタイミングを機にサラブレッドオークションへ出品する運びとなりました。どうも気持ちにムラがあり能力を出し切れていない印象を受けますが、環境が変わることで目覚める可能性もあります。馬っぷりや血筋は１勝レベルでウロウロしているものとは思えませんから、何処かでキッカケを掴んで欲しいと切に願っています。
尚、ノークレーム・ノーリターンでお願いします。記載事項以外に関するキャンセルには応じられません。

【本馬についての現状説明】
中央再登録を目標にしていましたが、よもやの1勝どまり。レース途中でやめてしまう点がネックとなっています。ブリンカーも試みましたが今ひとつ効果に欠け何か起爆剤が欲しいところ。潜在能力の高い馬ですから、最後まで集中して走れればこのクラスで低迷することはないはずです。揉まれ弱い面もあるため、フルゲートが少頭数の競馬場が理想的でしょう。（園田競馬・玉垣光章調教師）


※2020年4月18日の競走（福島・3歳未勝利）において、枠内駐立不良となっています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※大浦牧場（兵庫県加古川市志方町）に在厩しており、預託料は3,520円/日（税込）です。
4月24日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株)ビップ