アスクローンウルフ　Ask Lone Wolf　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ドゥラメンテは2015年に皐月賞、日本ダービーを制した2冠馬です。新馬戦2着のあと未勝利、セントポーリア賞と連勝し、続く共同通信杯ではリアルスティールの2着に敗れましたが、そこから皐月賞に直行。4コーナーで大きく外にヨレながら直線では破壊力満点の末脚を繰り出して差し切りました。続く日本ダービーでは悪癖を見せず、直線で堂々と抜け出す競馬で完勝。勝ちタイムの2分23秒2は当時のダービーレコードです。その後、骨折が判明して秋は全休。4歳初戦の中山記念で復帰Vを飾り、ドバイシーマクラシックに挑みましたが、馬場入場時に落鉄するアクシデントもあって2着。帰国初戦の宝塚記念も2着となり、レース後には歩様が乱れて競走能力喪失と診断され、引退、種牡馬入りしています。産駒は2020年にデビュー。初年度産駒のアスコルターレがもみじSを勝ち、タイトルホルダーは弥生賞を勝ち皐月賞2着と活躍馬を輩出。2勝馬も続々と誕生しており、今後の生産界をリードしていく種牡馬の一頭であることに間違いはないでしょう。

母系を見ますと、母チーティンハートは名古屋で31戦して11勝。6着以下は2度だけと堅実に走りました。半姉ヒメサマは小倉芝1200mで未勝利勝ちし、フェニックス賞で3着。叔父のケンホファヴァルトは平地で4勝を挙げたのち障害入りし、昨年の中山大障害で2着。祖母エイシンパンジーの弟には、オーシャンS2着のエーシンエフダンスや、小倉大賞典を勝ったエーシンジーラインがいます。4代母クラシッククラウンは米国でガゼルH、ベルダムSとG1を2勝。その孫には日本ダービー2着のリーチザクラウンがおり、さらに溯れば米国でG1を7勝し、種牡馬としても大活躍したChief's Crownも同門です。

本馬は2020年12月27日に中山芝2000mの新馬戦でデビュー。ポンと好スタートを決めて先行争いに加わり、ハナを取り切って1コーナーに入りました。ただ、その直後に後続の馬が動いてくるなど、前半から出入りのある競馬となり、3コーナーでは3番手。そこからしぶとく脚を使っていますが、直線で伸びを欠いて18頭立ての11着に終わりました。
2戦目は距離を詰めて中山芝1600m戦に出走。最内枠から互角にスタートを切りましたが、周りのペースも速く中団からの競馬になりました。勝負どころの手応えは決して悪くありませんでしたが、ゴーサインが出てからの反応がひと息で、そのまま流れ込むようなかたちで16頭立ての12着に終わっています。
3戦目は東京ダート1600m戦。スタートダッシュがついて、いったんはハナに立ちましたが、向こう正面で外から1頭にかわされ、2番手で3コーナーへ。かわされてからも冷静に走り、手応えを残して直線を向きましたが、やはり追い出されてからの反応が鈍く、徐々に後退して16頭立ての14着。芝に戻して距離を延ばした前走の東京芝2000m戦も楽に先行しながらラストの反応が鈍く、16頭立ての14着。3走成績により2カ月の出走制限を受けました。
スタートが速く、好位で上手に立ち回れるセンスの良さがありますが、まだ馬が目覚めていないのか、ラストに本気で走ってくれないようなところがあります。着順が悪いのも、馬がバテて失速したというより、ギアが上がらないままゴールした感じで、能力的にまるで足りないという感じではありません。
非常に丈夫でタフな馬ですし、これから順調にキャリアを積んでいけば、馬も競馬を理解して覚醒するはず。そうなれば、本来のセンスの良さがさらに生かされるようになるでしょう。ダートでも先行できる脚を見せており、砂の適性は問題なく、地方競馬の小回りコースでも力を出し切れるタイプです。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
7月24日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：廣崎利洋ＨＤ(株)