センナリ　Sennari　　セン　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父プリサイスエンドは米国で生産、調教され、重賞勝ちは3歳時のG3ベイショアSのみでしたが、2001年に米国で種牡馬入りすると、G2カムリーS勝ちのSherineや、G1カーターH3着のBig Apple Daddyなどを輩出。外国産馬として日本で走った産駒もすべて勝ち上がるなど、日本の馬場への適性も示しました。父エンドスウィープが早世したこともあり、その後継種牡馬として期待をかけられて2005年に日本に輸入されると、根岸S、武蔵野Sと重賞2勝を挙げ、JCダート2着のグロリアスノアや、根岸Sを勝ちフェブラリーS3着のカフジテイク、エーデルワイス賞を勝ったシェアースマイルなどダートの一流馬を輩出。地方競馬の重賞勝ち馬も多数送り出しています。産駒の活躍はダートが中心ですが、芝の重賞で好走する馬も目立ち、早い時期から走った馬でも息の長い活躍を見せることが特徴と言えるでしょう。

母系を見ますと、半兄ユーアマイソウルは金沢、大井で1勝ずつ挙げ、現在はJRAの1勝クラスに在籍。母オクリモノは東京ダート1400mで1勝。伯父バンダムミュートスはJRA1勝のあと笠松で15勝を挙げ、重賞でも好走。通算121戦のタフネスぶりを誇りました。その他の母のきょうだいも地方競馬で多くの白星を積み重ねています。3代母エヴァーバンダムのきょうだいには初代NHKマイルC覇者のタイキフォーチュンや、クリスタルCを勝ったタイキダイヤ、ニュージーランドTを勝ったタイキリオンがおり、高松宮記念を勝ったセイウンコウセイ、NHKマイルCを勝ったクラリティスカイ、中山金杯3着のストレンジクォーク、東京大賞典3着の交流重賞で活躍しているモジアナフレイバーなども同じ一族。堅実かつハイレベルな牝系です。

本馬は2020年10月3日に中山ダート1200mの新馬戦でデビューし16頭立ての11着。2戦目の新潟ダート1200m戦は15頭立ての14着と後方から脚を使えない競馬が続きましたが、距離を延ばした3戦目の東京ダート1600m戦でレースぶりが一変。好スタートを決めると、ダッシュもついてハナを奪いました。3コーナーに入ってからは外にモタれるようなところを見せましたが、鞍上が必死に矯正して直線を向くと、かわされてからもしぶとく食い下がって13頭立ての9着でゴールしています。
この一戦で平地調教注意を受けたこともあり、少し間隔をあけて迎えた4戦目の中山ダート1800m戦でもハナを奪う積極策。厳しい展開でしたが、さらにラストの粘りが増して16頭立ての5着と掲示板を確保。同舞台の5戦目では、少し控える競馬から早めに押し上げて4着とさらに着順を挙げ、時計も前走から1秒5も詰めています。
その後は、芝の1勝クラスに格上挑戦したこともあってなかなか着順が上がってきませんが、先行して安定したレース運びができており、新潟、東京といった左回りのコースでも、3戦目に見せた外に逃避するような素振りは見せていません。すっかり常識にかかってきたとみていいでしょう。
JRAで勝ち切るにはもうワンパンチ欲しい感じでしたが、地方競馬で相手関係が楽になれば、すっかり上手になった立ち回りを生かして、早めに初勝利の機会が訪れるのではないでしょうか。JRAの短距離戦では結果が出ませんでしたが、これはデビュー当初のもの。もともと血統的にスピードタイプですし、競馬慣れしたいまなら、距離の融通も利きそうです。幅広い舞台で結果を出してくれるでしょう。


※2020年11月1日の競走において、3コーナーから4コーナーにかけて外側に逃避しようとしたことについて平地調教注意を受けています。

※2020年11月10日（2歳時）に去勢手術を実施しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
7月24日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(有)ミルファーム