イネス　Ines　　牝　２歳　　※地方競馬　在籍

父トーセンジョーダンは5歳時に驚異の勝ちタイム1分56秒1を叩き出し、秋の天皇賞を制した“芝2000ｍの日本レコードホルダー”。加えてG2・3勝、ジャパンC、天皇賞・春ともに2着のキャリアを引っ提げてのスタッドインとなりました。2018年にデビューを迎えた初年度産駒の中から、中央ではアズマヘリテージが新馬勝ち後に小倉2歳Sで2着と健闘し、バンクショット、ロングファイナリーが2勝クラスに昇級、地方・盛岡ではトーセンジルコンが重賞・オパールCで3着。セカンドクロップからはセシールがOROオータムティアラ、イーハトーブマイルと盛岡重賞2勝を含む5連勝、アヴァニイが中央2勝目を挙げており、サードクロップからはキタノインディが先日の小倉で中央2勝目を獲得、ジェフリーが先月の盛岡重賞・ウイナーCを制するなど、トニービン系ジャングルポケットの有力後継種牡馬の一頭として、今後さらなる飛躍が期待されています。

一方、母系はラムタラ（凱旋門賞など英仏G1・3勝）やヘクタープロテクター（ジャックルマロワ賞などG1・5勝）、シャンハイ（仏2000ギニー）などでもお馴染み、欧州席巻の礎を築いたRoyal Statuteに遡る著名ファミリー。Pour Moi（英ダービー、グレフュール賞）やGagnoa（ペネロープ賞など仏重賞2勝、仏オークス2着）、Dawn Patrol（ラフブラウンS、愛ダービー3着）らもこの一族の出身で、近親には豪重賞勝ち馬Pretty Punk（TRCホーバートC）が存在。おばトーセンビスタは浦和7勝、母トーセンクリオネは笠松で6連勝後、南関東で7勝の計13勝をマークしました。

6月20日の水沢・ファーストステップ2歳新馬戦（ダ850m）でデビュー。絶好のスタートから2番手につけ、そのまま直線を迎えると、勝ったレガートワルツとともに末脚を伸ばしましたが、1馬身1/4差及ばず2着。しかし、3着馬には4馬身差をつけており、デビュー戦としては上々の内容を見せてくれました。その後は7月6日の盛岡・2歳（ダ1200m）が4着、7月18日の盛岡・2歳（ダ1400m）が7着。どちらも水沢から盛岡への輸送で、テンションが高くなった影響が大きかったと言えるかもしれません。特に前走はレース前からイレ込み、ゲート入りに苦労し、枠入り不良での注意を受けました。またレース中も勝ち馬から大きく離され、タイムオーバー（20日間の出走制限）となってしまいましたが、これは途中で戦意喪失したもので無理をさせずに入線したもの。決してこれが実力とは思っていません。滞在競馬で落ち着いてレースができれば、デビュー戦のように勝ち負けになると思います。
なおレース後、左前にソエが出ました。跛行など歩様には見せていませんが、患部を触ると気にするところが見られます。水で冷やし、消炎剤を塗布して対処していますが、それ以上の治療は行なっていません。

【本馬についての現状説明】
デビュー戦はいい内容でしたが、盛岡に遠征した2、3戦目は輸送による影響が大きく、本来の姿ではありませんでした。現状では輸送の必要がなく、滞在競馬ができる競馬場がベストだと思います。前走では枠入り不良で注意を受け、またタイムオーバーの為、20日間の出走停止処分を受けています。（水沢競馬・佐藤浩一調教師）


※2021年7月18日の競走にて、枠入り不良の注意、能力不十分のため8月7日まで番組除外（タイムオーバーによる出走制限）の制裁を受けています。
転入先の競馬場によって、能力検査・再調教試験を課されますので、必ず各主催者にお問い合わせの上、ご確認ください。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※水沢競馬場・佐藤浩一厩舎（岩手県奥州市水沢区姉体町阿久戸）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
7月24日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：島川　隆哉