ギンチヨヒメ　Ginchiyohime　　牝　２歳　　※中央競馬　登録抹消

父ダンカークは米国で3歳1月にデビュー。2連勝を果たしたあと、G1フロリダダービーで2着となり、有力馬の一頭としてケンタッキーダービーに駒を進めました。ここは11着と力を出し切れずに終わりましたが、続くベルモントSでは2着に入り、この一戦を最後に引退。G1未勝利ながら、母がケンタッキーオークスなどに優勝したシークレットステータスという良血ぶりが買われて種牡馬入りしました。すると、初年度からG1シャンペインS勝ちのHavanaや、G3サプリングS勝ちのDunkin Bendといった活躍馬を輩出。2015年から日本で供用が開始されると、日本での初年度産駒は葉牡丹賞をレコード勝ちしたシークレットランなどが活躍。メイショウテンスイは新馬、オキザリス賞を連勝し、兵庫ジュニアグランプリ、サマーチャンピオンで2着と、徐々に活躍馬が増えてきています。また、地方での活躍も目立っており、笠松の新緑賞を勝ったサウスグラストップや、西日本ダービーを勝ったエアーポケットなど送り出して、2018年度の地方競馬のファーストシーズンサイアーランキングで1位を獲得しています。

母系を見ますと、半姉のザビーチが名古屋で1勝。母ビキニクィーンはJRAで4戦0勝でしたが、その妹には新潟2歳Sを勝ったヴゼットジョリー、阪神牝馬S2着のベルルミエール、ファンタジーS2着のベルスールと重賞活躍馬がズラリ。祖母フレニチビキニもJRA4勝の活躍馬で、その全姉フレンチアイディアは忘れな草賞2着。さらに溯れば英1000ギニーや仏G1フォレ賞などを勝ったマビーシュなども同じ一族となり、今後ますます発展していきそうなファミリーと言えるでしょう。

本馬は2021年7月4日に福島芝1800mの新馬戦でデビュー。やや外にモタれ加減のスタートでしたが、ダッシュはついて中団に取りついて1コーナーに入りました。ただ、向こう正面に入ってから少しずつ前との差が開き、3コーナーでは最後方へ。その後も盛り返すことなく、大きく置かれたまま最下位16着でゴールし、タイムオーバーのため1カ月の出走制限を受けています。
その後はひと息入れて立て直し、10月の中山芝1600m戦で復帰。不利な大外枠があたってしまい、ダッシュもひと息で2コーナーではすでに最後方という位置取りに。向こう正面では徐々に後退していまし、促されても反応がないまま、初戦と同じような内容で大きく離された最下位でのゴール。大きな進展が見られなかったことから、わずか2戦でのオークション出品が決まりました。
JRAの芝ではスピード不足を露呈してしまった感じでしたが、前走時で490kgと馬格のある牝馬で、血統的にも地方のダートで変わってくる可能性は十分にありそうです。これからキャリアを積むごとに馬格にふさわしい体力やパワーも備わってくるでしょうし、そうなれば力強い走りを見せてくれるのではないでしょうか。性格面も大人しくて非常に扱いやすい馬で、血統の良さが出てくるのはこれからでしょう。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※井ノ岡トレーニングセンター（茨城県牛久市井ノ岡町）に在厩しており、預託料は6,600円/日（税込）です。
10月16日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：福田　光博