フォーカード　Four Card　　牡　７歳　　※中央競馬　登録抹消

父サマーバードは米国で生産、調教され、ケンタッキーダービーは6着に終わったものの、ベルモントSでダンカークを破ってG1初制覇。トラヴァーズS、ジョッキークラブゴールドCと3歳時にG1タイトルを積み重ねました。BCクラシックで4着に敗れたあとはJCダートへの出走プランもありましたが、骨折が判明し断念。4歳時に復帰を目指したものの、患部の状態が思わしくなく、そのまま引退、種牡馬入りしています。米国ではラブレアSを制したBirdatthewireなどを送り出し、2013年から日本で供用。同年末に死去しており、わずか1世代を残したのみですが、芝で新馬勝ちし、6歳時に日経新春杯3着となったエーティーラッセンや、ダートでオープン入りしたワンダーアマービレ、メイショウエイコウなどの活躍馬を送り出しました。

母系を見ますと、半姉ショウサンウルルがダートで3勝を挙げるなど、兄姉は3頭がJRAで勝ち上がり、半姉のメドウスラヴは笠松で8勝ときょうだいは堅実。めいにあたるショウサンルヴィアは兵庫のA級で活躍しました。いとこにはペルーでG2勝ちし、G1でも活躍したクラプトンなどがおり、伯父に米国のリステッドレース勝ち馬テイクアウェイカトラヴ。3代母ソーラーはアイルランドで重賞を2勝しており、その子孫には多くのG1、重賞好走馬、種牡馬が出ています。

本馬は2016年のJRAブリーズアップセール出身で落札価格は1836万円。同年7月9日に中京ダート1400ｍの新馬戦でデビューしました。15頭立ての12番人気という低評価でしたが、メンバー最速の上がりタイムをマークして、オープンまで出世したクルークハイト以下を差し切り、サマーバード産駒のJRA初勝利を挙げています。
昇級後も大崩れせずに走り、5戦目の東京ダート1600ｍ戦で現3勝クラスのブライトンロックを破って2勝目。その後は休養を挟みながら、4歳初戦となった東京ダート1600ｍ戦では、現在佐賀の重賞で活躍しているパイロキネシストを破って3勝目を挙げています。
その後はいったん降級し、5歳3月の阪神ダート1800ｍ戦で4勝目を挙げて、再び3勝クラスに復帰。昇級初戦で0秒9差の6着となるなど、これからというところでしたが、この一戦のあと右前の浅屈腱炎を発症。1年8カ月という長期休養を経て、今年1月に中京ダート1400ｍの門松Sで復帰しましたが、今度はレース後に左前第1指骨を骨折。3カ月の休養を余儀なくされています。
ただ、4月に復帰後は順調に競馬を使えており、着順こそ上がってはいませんが、2走前のJRAアニバーサリーSではメンバー中2番目に速い上がりタイムをマーク。3走前の麦秋Sも10着ながら勝ち馬とは0秒8差の競馬をしており、能力面の落ち込みのようなものは感じさせません。
7歳になりましたが、故障があったぶんキャリアも浅く、馬体などはまだまだ若々しさを保っています。馬っ気が強いようなところも見られますが、そのあたりも若さの証明と言えるのではないでしょうか。貴重なサマーバード産駒ですし、地方競馬の砂も問題にしない血統。新天地でもうひと花咲かせてくれることでしょう。

なお現在、左前の球節に慢性的な球節炎を抱えており、軟腫のような腫れが見られます。また、左前管骨内側に骨瘤を発症していますが、痛みはありません。両トモの球節周りには皮膚病からと思われる腫れがあります。また、四肢と額に皮膚病が出ています。添付の画像をご確認ください。現状渡しのノークレーム・ノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※2021年1月5日の競走中に左前第一指骨に骨折を発症。事故見舞金11号（競走中の事故により事故発生の日から3ヵ月以上中央競馬の競走に出走できなくなった場合）を受給しています。

※2019年10月（5歳時）に右前脚に浅屈腱炎を発症。事故見舞金18号（JRAの施設内で発生した屈腱炎により9ヵ月以上出走できなくなった場合）を受給しています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
10月16日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：椎名　節