クロヒョウ　Kurohyo　　牡　５歳　　※中央競馬　登録抹消

父ロージズインメイは米国で生産、調教され、3歳5月にデビュー。3歳時は一般競走を2勝しただけでしたが、4歳になってから快進撃がスタートし、4連勝でG1ホイットニーHを勝ちました。BCクラシックでGhostzapperの2着に敗れて連勝は5でストップしましたが、翌年にはドバイワールドCに優勝。この一戦を最後に故障のため引退し、翌年から日本で種牡馬入りしています。初年度から多くの種付け数を記録し、JBCスプリントを勝つなど芝、ダートを問わずに短距離で活躍したドリームバレンチノや、2014年にNAR年度代表馬サミットストーン、弥生賞を勝ったコスモオオゾラなどの活躍馬を輩出。特に交流重賞や地方の重賞での勝ち馬を多く送り出しており、自身と同様に成長力を秘めた産駒が多いのも特徴です。

母系を見ますと、半兄シゲルカンパチが南関東、園田などで計10勝を挙げるなど、きょうだいは3頭が地方競馬で勝ち上がり。伯父カネスラファールは平地4勝、障害2勝を挙げ、障害重賞でも好走。叔父ゼロスは若駒Sでワールドエースを破るなど、JRAの芝で5勝を挙げました。4代母Happy Brideは米国、アイルランドの双方で重賞勝ちを果たし、G1でも好走。一族からはニュージーランドのG1馬Lad Of The Manorなども出ており、ワールドワイドな活躍を見せるファミリーです。

本馬は2018年12月22日に中山ダート1800mの新馬戦でデビュー。流れに乗って運びましたが、ラストの伸びを欠いて16頭立ての8着に終わりました。同舞台の2戦目では後方でじっくり脚をためて運ぶと、メンバー最速の上がりタイムをマークして追い上げ6着と前進。同舞台の5戦目でもメンバー最速の上がりタイムでタイム差なしの2着と勝利まであと一歩のところまで迫りました。
その後も東京ダート1600mで0秒2差の3着になるなど、堅実な末脚を武器に大崩れなく走りましたが、勝ち切るまでには至らず、一旦JRAの登録は抹消。3歳秋には笠松に移籍しています。すると、移籍初戦の3歳3組で好位から早めに抜け出して初勝利。2戦目の特別戦では6馬身差の圧勝と、力の違いを見せつけ、JRAに復帰しています。
4歳1月の中山ダート1800mの復帰初戦では、2番手からしぶとく粘って0秒6差の4着。走破時計も以前の在籍時代から1秒近く短縮して力をつけていることを証明し、早々とクラスのメドを立てます。同年3月の中山ダート2400m戦で5着、5月の東京ダート1600m戦では3着と、舞台を問わずに好走。その後も好位から運ぶ安定した取り口で着順をまとめました。
今年に入ってからは障害にもチャレンジしましたが、1戦のみで平地に戻し、10月の東京ダート2100m戦では2番手から粘り込む競馬で3着を確保。前走の福島ダート2400m戦では、勝負どころで位置取りが悪くなる苦しい競馬となりながら、ラストはメンバー中3番目に速い上がりタイムをマークして盛り返し、16頭立ての6着まで追い上げています。
もまれたり、包まれたりすると競馬をやめてしまうようなところがあるため、ここ最近は展開がバラけやすい長めの距離を使ってきましたが、そこまで多頭数にならない地方競馬なら力を発揮しやすいはず。中央の1勝クラスでも能力そのものは上位のものがありましたし、新天地では多くの白星を積み重ねてくれそうです。


※2021年5月23日の競走（6走前）にて、1号障害を外側に斜飛したことについて障害調教注意となっています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内グロースフィールド（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,580円/日（税込）です。
12月4日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：河内　孝夫