アスカリ　Askari　　セン　５歳　　※中央競馬　登録抹消

父キングカメハメハはキングマンボ産駒の持ち込み馬で、2004年にNHKマイルCと日本ダービーを制し、史上初めて変則2冠を達成しました。ダービーの勝ちタイム2分23秒3は当時のレースレコードです。秋初戦の神戸新聞杯も快勝し、その後は天皇賞・秋に向かう予定でしたが、右前浅屈腱炎を発症してしまい、引退、種牡馬入りしました。2008年にデビューした初年度産駒のフィフスペトルが函館2歳Sでいきなり重賞勝ちを果たし、種牡馬としても上々のスタートを切ると、2年目産駒からは3冠牝馬アパパネ、朝日杯FS、ジャパンC勝ちのローズキングダム、ルーラーシップなどが登場。2010年から2年連続でリーディングサイアーに輝きました。その後もロードカナロア、ホッコータルマエ、ラブリーデイ、ドゥラメンテ、レイデオロ、チュウワウィザードなど、芝、ダートや距離を問わずにチャンピオンホースを輩出。母の父としてもダービー馬ワグネリアンや3冠牝馬デアリングタクトなど多くの一流馬を出しており、日本を代表する名サイアーです。

母系を見ますと、母フィロンルージュはJRAのダートで1勝。全兄プレシャスルージュはJRAのダート短距離で4勝を挙げ、その他のきょうだいも2頭がJRAで、1頭が地方競馬で勝ち上がっています。母のきょうだいにはジャパンCダート、フェブラリーSなど中央、地方のG1を総なめにしたダート王ヴァーミリアンを筆頭に、サカラート、キングスエンブレム、ソリタリーキングといった重賞ウイナーが名を連ね、いとこには毎日杯、レパードSなどで2着と芝、ダートを問わずに活躍したダノンリバティ。3代母スカーレットローズのきょうだいには桜花賞TRを勝ったスカーレットリボンや重賞4勝のスカーレットブーケがおり、近親に皐月賞、天皇賞・秋などG1を5勝したダイワメジャーや、有馬記念などG1を4勝したダイワスカーレットがいるなど、日本を代表する名牝系の一つです。

本馬は2016年のセレクトセール出身で、落札価格は8856万円と高額。大きな期待を集め、18年7月7日に中京芝1400mの新馬戦でデビューしました。ダッシュよくハナを切るスピードを見せましたが、重馬場にしては少し速いペースとなったぶん、ラストでもうひと踏ん張りを欠いて0秒5差の3着。1、2、4着馬が中団以降から差してきた馬だったことを考えれば、能力を示す一戦だったと言えるでしょう。
2戦目以降も上位人気に支持されて差のない競馬を続け、3戦目からはダートにも参戦。2歳時に勝ち上がることはできませんでしたが、ひと息入れて20kg増の好馬体で出走した3歳初戦の阪神ダート1200m戦で待望の初勝利。好位からメンバー最速の上がりタイムをマークして抜け出す完勝でした。
昇級後は着順こそひと息でしたが、前々で運ぶレースぶりは安定。キャリアを積みながら力もつけ、4歳夏に去勢手術を実施すると、復帰後の成績のが上昇。11月の福島ダート1150m戦で2着と1勝クラス初連対を果たすと、そこから中1週で挑んだ同舞台の一戦では2番手から抜け出して後続を突き放し、5馬身差の完勝でクラス卒業を果たしました。
さすがに2勝クラスは甘くはありませんが、2走前の彦星賞では6着ながら0秒5差。流れひとつで好勝負できるだけの力は示しています。前走の西郷特別で10着に敗れて今回のオークション出品が決まりましたが、この一戦も着差的には1秒1差とそこまで大敗はしていません。
5歳の秋を迎えていますが、ここまで3、4戦したら放牧休養を挟むパターンで大事に使われてきており、馬もそこまで消耗していません。フレンチデピュティ肌に父キングカメハメハで、筋肉隆々の馬格を考えれば、ここからさらに力をつけてきても不思議はないでしょう。
去勢手術後も大きく馬体を減らすことはなく、今年に入ってからの走破時計も上々。即戦力候補としてはもちろん、先々まで楽しめる一頭だと思われます。
なお、左前膝に軟腫、両前球節に腫れがあり、少し熱感も出ています。現状渡しのノークレーム・ノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※ゆう癖があります。

※2020年6月22日（4歳時）に去勢手術を実施しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
12月4日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：吉田　勝己