ヴァーツラフ　Vaclav　　牡　４歳　　※地方競馬　在籍

父マジェスティックウォリアーは米国で生産、調教され、デビュー2戦目にG1ホープフルSに優勝。しかし、その後は勝ち星に恵まれず、3歳6月で引退、種牡馬入りしました。母Dream SupremeがG12勝の名牝という血統的にも人気を集め、ケンタッキーオークスなどG1を4勝した名牝プリンセスオブシルマーなどの活躍馬を輩出。日本で外国産馬として走った産駒からも、ベストウォーリア（南部杯連覇）、エアアルマス(東海S)などが活躍し、2016年から日本で供用が開始されました。2019年に日本での初年度産駒がデビューし、産駒はダートを中心にコンスタントに勝ち上がり、ライトウォーリアがオープン入りを果たすなど、着実に勝利数を伸ばしています。2021年にはスマッシャーがユニコーンSを制して日本で生産された産駒として初の重賞勝ち。サンライズホープはシリウスSを勝つなど、古馬になって力をつけてくる馬も目立っています。

母系を見ますと、母グレイスフルソングは芝の中距離で3勝。半兄コンフォルツァは笠松、名古屋で5勝を挙げています。叔父のグラッツィアは6勝を挙げ、川崎記念で3着など交流重賞でも活躍し、晩年は障害重賞でも好走。同じく叔父のスーパームーンは5勝を挙げ、AJCC2着など芝重賞で活躍しました。母のいとこには重賞2勝を挙げ、宝塚記念2着、皐月賞3着のダノンバラードがおり、祖母フェアリーバラードの半姉には交流重賞2勝のレディバラード、半兄には米G1ハリウッドターフC勝ちのSligo Bayなどがいます。4代母Balladeにさかのぼる一族は世界有数の名牝系で、他にも米国でG14勝の名牝Glorious Song、ジャパンCなどに優勝したシングスピール、NHKマイルCを勝ったダノンシャンティなど多くの一流馬が出ています。

本馬は2019年7月27日に小倉芝1200mの新馬戦でデビュー。スタートがひと息で後方を追走するかたちなり、直線も差を詰めることができず9頭立ての8着に終わりました。2戦目以降はダート戦に照準を絞り、3戦目の阪神1200m戦では中団から差を詰めて9頭立ての5着。5戦目の京都1200m戦ではメンバー中最速の3ハロン37秒0の末脚を使って6着と素質の片鱗を見せました。
ただ、3歳になってからの成績が冴えず、2桁着順が続いたこともあり、オークション出品を経て高知に移籍しました。すると、移籍初戦となった800mの3歳2組戦では2番手からメンバー最速の上がりタイムをマークして抜け出し、3馬身差の完勝で初勝利。能力の違いを見せつけました。
その後も上位争いを繰り広げ、高知では4戦1勝2着2回の成績で今度は浦和の移籍。移籍2戦目に1400mの3歳三組戦を快勝して2勝目を挙げています。その後も安定した成績を残し、今年に入ると2月にC2三四組特別、C1特別を連勝。その後もC1特別で入着を繰り返しており、9月にも2着に逃げ粘っています。

現状では南関東ではC1クラスの一、二組戦あたりに壁があるとの判断で、再度のオークション出品が決まりました。ただ、年明けにはC2クラスに降級予定もありますし、先行力を生かしたレースぶりも安定しており、まだ4歳という年齢を考えても、新たなステージでさらなる活躍が期待できそうです。

【本馬についての現状説明】
ゲート内で少しイライラするようなところはありますが、それ以外に目立った悪癖等はなく、脚元も丈夫でコンスタントに競馬を使っていけるタイプです。（浦和競馬・宇野木博徳調教師）


※さく癖があります。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
12月4日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：甲原　晃