エムズブランコ　M's Blanco　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ケープブランコは愛国産で、同国の名門エイダン・オブライエン厩舎に所属。デビュー4連勝で挑んだ仏ダービーで10着に大敗しましたが、続く愛ダービーで巻き返し、G1初制覇を飾りました。秋には愛チャンピオンSを制して2つめのタイトルを獲得。翌年はドバイワールドCに挑戦し、ヴィクトワールピサの4着に敗れるなど、なかなか勝ち切れませんでしたが、秋には米国に遠征して怒涛のG13連勝。その後は故障が判明したこともあって引退、種牡馬入りしています。米国とニュージーランドでシャトル種牡馬として繋養されたのち、2015年から日本で供用。米国で残した産駒から、Californiagoldrush(G2サンズポイントS)や、BCターフスプリント3着のShekky Shebazが、ニュージーランドではDark Princess(G3トンプソンH)などが活躍。日本での初年度産駒からは毎日杯を勝ったランスオブプラーナが出ています。芝の活躍馬を送り出す一方で、JRAでの勝利は芝よりもダートが圧倒的に多く、スピードとパワーに優れた産駒を送り出しています。

母系を見ますと、母ピエナアプローズは函館芝1200㍍で2勝。半姉のピエナアルティシアは岩手で4勝を挙げています。祖母ピエナマーメイドは東京盃を勝ち、JBCスプリント2着のハタノアドニスの半妹という血統。5代母Pass all Flagsは米G3マイアミH勝ちのJodi's Sweetieを送り出しており、6代母Against all Flagsの子孫にも、米国で重賞4勝を含む23勝を挙げたRecoup the Cashや、米G2トップフライトHなどに優勝したSummer Applauseなどが出ており、良質なスピードとパワーを伝える一族と言えそうです。

本馬は2021年12月18日に中京ダート1800mの新馬戦でデビュー。互角のスタートからダッシュもつき、行きたい馬を行かせて、その直後につけるセンスに良さを見せました。道中も流れに乗り、向こう正面に入ってからの行きっぷりも悪くありませんでしたが、3コーナー過ぎから少しずつ手応えが鈍くなり、ステッキも入りましたが徐々に後退。直線入り口では最後方まで下がってしまい、そのまま最下位の9着に終わりました。
2戦目以降は距離を詰め、中京ダート1200m戦で3戦しましたが、後方からなかなか差を詰め切れない現状。3戦ともに時計、着差に大きな差はなく、前走で3走成績による出走制限を受けたこともあり、このタイミングでのオークション出品となりました。
レースそのものは上手で、性格的にも悪いところはありませんが、現状では中央の1200m戦ではスピード不足の印象は否めないところ。馬格があって、今後もコンスタントに競馬を使っていくことが可能なタイプですし、相手関係が楽になって、いいポジションで競馬ができるようになれば、成績も上昇してくるでしょう。もちろん、まだまだ成長の余地を残した3歳馬ですし、競馬を使いながら力をつけていくことが可能。そうなれば、センスの良さを生かして安定した走りを続けてくれそうです。
なお現在、両トモにケイクン、両前肢に皮膚病、右前管骨内側と左前管骨外側に骨瘤が見られます。右眼も少し白濁しています。添付の画像をご確認ください。現状渡しのノークレームノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
2月5日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：本谷　兼三