エイシンシエル　A Shin Ciel　　牝　４歳　　※地方競馬　在籍

半姉のエイシンアトロポスは、先日の佐賀ヴィーナスCで2着馬を7馬身突き放す圧勝劇を演じ、重賞初制覇を飾りました。その他の兄姉も軒並み地方競馬で勝ち星を挙げています。ブラックタイプを更に紐解けば、伊G1・ミラノ大賞の勝ち馬Petit Loupや、米G1・カーターHを勝ち、種牡馬としても活躍したAlydeedを筆頭に、Integra（米G2・ホーソーンH）、Clever Power（米G3・モーヴェンS)、Secret Odds（米G1・シャンペインS2着）、Ajfan（英1000ギニー3着）など重賞ウィナー、G1入着馬が多数浮かび上がる活気のある牝系です。
本馬は2015年11月の京都競馬でデビュー。先日の中京・尾頭橋特別を鮮やかに逃げ切って4勝目を挙げたエルフィンコーブからコンマ5秒差の3着と健闘し、2戦目も4着。未勝利脱出は時間の問題と思われましたが、その後は残念ながら結果を出すことができず、園田競馬へ移籍。転入初戦で5馬身差の圧勝劇を演じます。その後も、トモに疲れが残っていた影響で崩れた2戦を除けば馬券圏内を外さない堅実な走りを披露。現在も園田のC1クラスで勝ち負けの競馬をしているだけに、他場に移籍しても十分やれるでしょうし、伸び盛りの4歳馬でまだまだ成長の余地もあるはず。そういう意味でもお買い得の1頭といえそうです。

【本馬についての現状説明】
こちらに移ってきた時からスピードと能力は感じていて、転入初戦はその期待通りの走りでした。ただ、追い出すと耳を絞って反抗するような面があって、勝ちパターンに持ち込んでも何かにやられてしまう…という競馬が多いのも事実。道中の行きっぷりや勝負所の手応えもずっといいだけに何とも歯痒いですが、そういう意味ではより短い距離の方が集中力は持続するでしょうし、馬具を工夫してみるのもいいかもしれません。最近は浅いブリンカーを着けていましたが、チークピーシーズも一考の余地がありそうです。使い込むとトモに疲れが出るタイプで、大敗した2戦はその影響がモロに出てしまいました。最近はレースを使うとトモに疲れが残りやすくなったとはいえ、2～3日楽をさせてしっかりケアすればレースを使うにあたって支障はありません。スンナリとハナに行けるスピードがあり、中団からでも途中から上がっていける脚があるので、他場の上のクラスでも十分やれるはず。癖もなく扱いやすいですし、調教も良く動きます。正直なところ後ろ髪を引かれる思いですが、移籍先での活躍を期待しています。（園田競馬西脇・坂本和也調教師）


※南関東4競馬場への転入はできません。

※大浦競走馬トレーニングセンター（兵庫県明石市大久保町大窪）に在厩しており、預託料は3100円/日（税抜）です。
8月12日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：平井　克彦