タマモラプトル　　牡３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ヘニーヒューズは現役時に米G1を2勝したStorm Cat系の快速馬で、スタッドイン後は現地にて名牝Beholder（米G1・11勝）を輩出し、日本では外国産や持込馬のアジアエクスプレス（朝日杯フューチュリティS）、モーニン（フェブラリーS）、ケイアイレオーネ（シリウスS）らが大活躍。本邦導入後も早々より重賞勝ち馬を送り出し、2017年のダート・ファーストシーズンサイアーチャンピオンの座を獲得しました。近年ではワイドファラオ（かしわ記念、ニュージーランドT、ユニコーンS）が芝・ダート両重賞を制しており、セキフウ（兵庫ジュニアGP、エルムS、サウジダービー2着、フェブラリーS3着）、レピアーウィット（マーチS）、ウェルドーン（関東オークス、ジャパンダートダービー3着）、フルデプスリーダー（エルムS）、ペリエール（ユニコーンS、全日本2歳優駿3着）、タガノビューティー（かしわ記念2着）、ゼルトザーム（函館2歳S）、セラフィックコール（ダイオライト記念、みやこS）など絶好調。地方ではアランバローズ（全日本2歳優駿、大井重賞3勝）やレイチェルウーズ（南関東重賞2勝）、コパノフィーリング（南関東重賞2勝）、ポリゴンウェイヴ（南関東重賞2勝）、プロミストリープ（浦和重賞・桜花賞）、シャルフジン（大井重賞2勝）らが活躍しています。

一方、母系はG1フォレ賞など仏重賞4勝を挙げたProducerを4代母に、愛1000ギニー2着のダンシングゴッデスを曾祖母に持ち、Bach（愛G2ロイヤルホイップS、仏G1ジャンプラ賞2着、愛G1タタソールズゴールドC2着）やSleeping Indian（G2英チャレンジS）、Aiken（仏G2シャンティー大賞）らもこのファミリーの出身。近親には重賞4勝エアエミネム（札幌記念、オールカマー、神戸新聞杯、菊花賞3着）、中央9勝アラバンサ（ステイヤーズS2着、札幌記念3着）、日経新春杯3着エーティーラッセンといった活躍馬が並んでおり、半兄に中央2勝の現役馬タマモヴェナトル（早鞆特別2着）、おじに中央準OP馬タマモマズルカ、昇竜S2着タマモアモーレなど、高いレベルで安定しています。

2023年8月下旬から美浦ウッドチップコースを中心に入念な乗り込みを行い、9月23日の中山・2歳新馬（ダ1800m）でデビュー。稽古の動きの良さが評判となり、5番人気に推された中、まずまずのスタートから序盤は中団のインコースを追走しました。向こう正面では外へ出して前との差を詰めてきましたが、3コーナーを回り、逃げ先行勢がペースを上げると、ついていくのにやっとといった感じになり、4コーナーの頃には徐々に後退。結局、その後も巻き返すことができず、結果11着。また1着馬が1分54秒6の好タイムで駆けたこともあり、タイムオーバーが本馬を含めて5頭も出てしまいました。

1ヵ月の出走制限を経て、2戦目は11月4日の東京・2歳未勝利（ダ1600m）に出走。一度実戦を使われたこと、初めての左回りコース、距離短縮、ブリンカー装着など、変わり身が期待されました。引き続き序盤は後方のインコースを追走し、3～4コーナーで外へ出して追い上げると、直線入口では上位争いに加わりそうな勢いに映りましたが、長くいい脚が続かず、直線半ばで失速。結局11着に終わりました。

その後は今年に入り、1月20日の中山・3歳未勝利（ダ1200m）、4月13日の福島・3歳未勝利（芝1200m）に出走。距離短縮や芝レースを試してみるなど、色々とやってみましたが、結局どちらのレースも後方のまま2桁着順。馬体には良いものを感じますが、現状ではスピード不足が否めず、このタイミングでJRAでの続戦を断念することになりました。父ヘニーヒューズはJRAのリーディングダートアサイアーであり、地方でも多くの重賞ウイナーを輩出しています。本馬も地方競馬で実戦経験を積み重ね、さらに徐々に体力やスピードも付けていって欲しいものです。JRAでは時間が少なかったですが、地方競馬であれば、じっくりと成長を促すことも可能ですし、徐々に血統面の良さを発揮し始めるのではないでしょうか。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※石橋ステーブル（茨城県牛久市奥原町）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
4月20日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：タマモ (株)（インボイス登録あり）