ハヤブサウィッシュ　　牡５歳　　※地方競馬　在籍

父ダイワメジャーは現役時にマイルCS連覇や天皇賞・秋などG1・5勝を挙げ、2年連続で最優秀短距離馬に選出。種牡馬としての活躍も目覚ましく、ファーストシーズンサイアーチャンピオンに輝いた2011年以降、カレンブラックヒル（NHKマイルC）、コパノリチャード（高松宮記念）、ブルドッグボス（JBCスプリント）、メジャーエンブレム（NHKマイルC、阪神ジュベナイルフィリーズ）、レーヌミノル（桜花賞）、アドマイヤマーズ（香港マイル、NHKマイルC、朝日杯フューチュリティS）、レシステンシア（阪神ジュベナイルフィリーズ）、Double Major（ロイヤルオーク賞）など多くのG1ホースや重賞勝ち馬を輩出し続けており、5歳世代からはセリフォス（マイルCS、富士S、デイリー杯2歳S、安田記念2着）やドンフランキー（東京盃、プロキオンS、ドバイゴールデンシャヒーン2着）、マテンロウオリオン（シンザン記念、NHKマイルC2着）、3歳世代からはアスコリピチェーノ（阪神ジュベナイルF、桜花賞2着）、エコロブルーム（ニュージーランドT）らが躍進。パワフルなスピードを武器にサイアーランキングの上位を賑わせています。

一方、母系は英G1ヨークシャーオークス2着、G1愛オークス3着馬Green Luciaを4代母に、G3愛メイトロンSの勝ち馬タドウィガを祖母に持つ、英国由来の歴史あるファミリー。母ビートゴーズオンは2連勝後にチューリップ賞に駒を進めた素質馬で、おじにRock Lobster（米G3サラナクS）、いとこにエーポス（フィリーズレビュー）やカイザーミノル（マイラーズC3着、京王杯SC3着、京都金杯3着）など国内外の活躍馬がズラリ。全兄のプレリュードノートは笠松で9勝を挙げています。

2021年の千葉サラブレッドセールにて1,562万円で落札。同年8月の札幌・2歳新馬（芝1500m）でデビューし、3着に好走しました。ダイワメジャー産駒の良血馬ということもあって、当初は芝を使っていましたが、なかなか思うような結果が出なかったことから、4戦目よりダートへシフトチェンジ。さらに距離を延ばしたところ、成績が安定し、コンスタントに上位争いに加わるようになり、迎えた通算10戦目。2022年6月26日の函館・3歳未勝利（ダ1700m）で待望の初勝利を獲得しました。馬場状態は稍重ではありましたが、1分46秒2はこのクラスとしてはなかなかの好タイムだと思います。続く昇級初戦となった9月19日の中京・3歳以上1勝クラス（ダ1900m）では、果敢に先行し、3コーナーで早くも先頭に立つと、最後の直線でも粘りを見せ、圧倒的1番人気馬スーパーチーフを最後まで苦しめました。惜しくもクビ差の2着に終わりましたが、3着ネッスンドルマには7馬身もの差をつけており、この様子なら2勝目は遠くないだろうと、その後が楽しみになる内容でした。

ところが、その後はこの馬の持ち味である先行力を発揮するものの、最後まで脚が持たずに、掲示板にも載れないレースが続いてしまい、それならば最後まで集中力を持続できるようにと距離を短縮するなどの策も講じてみましたが、結果に大きな進展は見られませんでした。そこで昨年末をもって、JRAでの続戦を断念し、今年3月より南関東の川崎競馬で競走生活を送っています。

南関東ではB3クラスからスタート。3月11日の川崎・啓蟄特別（ダ1500m）ではジョーエスポワール、ヘルシェイクなど、なかなかの好メンバーが集った中で13頭立ての4番人気と、なかなかの高評価。道中は中団の外を追走し、3～4コーナーで押しながら前2頭を追って、最後の直線入口では一旦3番手に上がる見せ場を作りましたが、移籍初戦の休み明けだったこともあり、最後は完全に脚が上がってしまい、結果8着での入線。ただ、3～4コーナーで勝ちに行った分、止まってしまった印象で、掲示板を目標にした乗り方であったら、もっと上に来ていたかもしれません。8着という結果ほど、レース内容は悪くなかったと思います。

その後、4月5日の川崎・若草特別（ダ1400m）、連闘で4月15日の浦和・春暖特別（ダ1500m）に出走しましたが、レースを使うごとにダイワメジャー産駒特有の気性面の難しさが悪い方向へ行ってしまい、見せ場なく後方のままという結果に終わりました。馬体もしっかりしていますし、稽古もよく動くと評判ですが、レースでは冷静さを欠き、能力を発揮できないところがあります。潜在能力自体は高いですし、まだ5歳と老け込むような年齢でもありませんので、キッカケひとつで大きく変わる可能性を秘めていると思います。新天地で頑張ってくれることを願っております。

【本馬についての現状説明】
飼い葉をよく食べて、追い切りも動く。そのまま競馬をしてくれたら、現級でも十分やれる馬だと思いますが、いざ競馬に行くと、ムキになってしまうところがあり、能力を発揮できていない現状です。環境を変えることで、その辺りの課題が解消されればと思います。（川崎競馬・佐藤博紀調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※川崎競馬小向厩舎地区・佐藤博紀厩舎（神奈川県川崎市幸区小向仲野町）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
4月20日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：武田 修（インボイス登録あり）