クワトロサン　Quattro Sun　　牝　４歳　　※地方競馬　在籍

父ジュンツバサは、おじにブラックタキシード（セントライト記念、日本ダービー5着）、いとこにエアパスカル（チューリップ賞）がいるステイゴールド産駒。デビュー2戦目で勝ち上がり、続く500万下と2連勝。重賞初挑戦となったセントライト記念でもキタサンブラックの3着に好走し、菊花賞の舞台へと駒を進めました。その後は脚部不安に悩まされ、自己条件を1走して種牡馬入り。出品本馬の世代が初年度産駒にあたり、血統登録された2頭のうちの貴重な1頭になります。毎年の種付け頭数はわずか数頭ずつと少なめですが、活躍馬を多く輩出する牝系にStorm Cat やMr. Prospectorといった優秀な血を内包するデザインは魅力。ステイゴールドの爆発力がここで新たに開花しても何ら不思議ではありません。

一方、母系はウインザーノット（函館記念連覇、天皇賞・秋2着、宝塚記念3着）やスプライトパッサー（関屋記念、4歳牝馬特別2着、府中牝馬S3着）の母であり、凱旋門賞馬でもある名牝サンサンを4代母に持つ、由緒あるファミリー。近親にはネイティヴハート（オーシャンS、ニュージーランドT2着、朝日杯3歳S3着）やバリアントウイナー（クリスタルC2着、ダービー卿CT3着）、サクセスストレイン（クイーンC、オークス4着、秋華賞4着）、マーブルチーフ（京都新聞杯）といった重賞での活躍馬が数多く顔を並べており、半姉ドラマクイーンは園田6勝・高知1勝、園田重賞のじぎく賞で3着に入っています。

昨年6月のオークションで落札して、9月に出走に漕ぎつけました。そのデビュー戦となった9月18日の大井・3歳37.5万円以下（ダ1200m）では、スタートでダッシュがつかず最後方からの競馬。いかにも初出走馬といった感じのレースでしたが、直線に向くと外から一際目立つ脚色で上位争いに加わり、3着馬に0秒1差の5着に好走。能力の片鱗を見せました。

すると続く2戦目、10月5日の大井・都電とバラの街あらかわ賞（ダ1200m）では前走から一変。最高のスタートを決めて先行することに成功しました。そして、2、3番手をキープすると、最後の直線で難なく先頭に立ち、大きくリードを広げ、直線半ばで勝利を確信。後続の猛追も退け、終わってみれば2馬身差の完勝でした。ただ、直線入口では外を向いたりなど、まだまだ幼さを見せる場面があり、これが悪い方向に行かなければと思う部分はありました。

その悪い予感が的中し、3戦目以降は上位争いに加われていない状況です。特に4走前に体重が10㎏減った以降は馬体の細化が目立ち、思うような調整ができていません。初勝利時が453㎏でしたので、前走の434㎏は明らかに調子が下降しているものと考えていいでしょう。着順＝実力とは思えず、しっかり立て直して、心身共に成長してくれば、まだまだ活躍できる馬だと思います。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
2戦目に初勝利を飾り、軌道に乗りつつありましたが、それ以降は5着が最高で、現状では2勝目の目処が立っていません。元々、左トモの踏み込みが弱く、体力的にも疲れやすい傾向にありました。さらにここに来て飼い葉が細くなり、前走では馬体重も自身過去最低。これ以上の続戦は明らかに得策とは言えない為、休養に入るこのタイミングで出品する運びとなりました。気に入らないことがあると、すぐイレ込むタイプで、そういった面も馬体減に拍車をかけているのでしょう。心身ともに成長が待たれます。（大井競馬・大宮和也調教師）


※2023年4月20日の競走にて、左後寛跛行で傷害馬見舞金を受給しています（全治3ヵ月・支給期間2/3以上経過で出走申込が可能）。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※大井競馬場・大宮和也厩舎（東京都品川区勝島）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
4月29日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：高木　毅