スピリタス　Spirytus　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消（未出走）

父キズナは第80代の日本ダービー馬。ニエル賞を制し、凱旋門賞では歴史的名牝Treveの4着と健闘。鋭い末脚を武器に重賞5勝を挙げました。スタッドイン後は1、2年目そして2020年と200頭を超える種付けを行っており、2019年よりデビューとなった初年度産駒たちが2歳戦を熱く盛り上げ、ファーストシーズンチャンピオンサイアーの座を獲得。アカイイト（エリザベス女王杯）やディープボンド（フォワ賞、阪神大賞典連覇）、ビアンフェ（函館スプリントS、葵S）、マルターズディオサ（チューリップ賞、紫苑S、阪神JF2着）、アブレイズ（フラワーC）、ハギノアレグリアス（名古屋大賞典）、キメラヴェリテ（北海道2歳優駿）といった重賞ウイナーを次々に誕生させると、セカンドクロップからはソングライン（安田記念、1351ターフスプリント）やバスラットレオン（ゴドルフィンマイル、サセックスS4着）、ファインルージュ（紫苑S、フェアリーS、ヴィクトリアマイル2着）、ステラリア（福島牝馬S、エリザベス女王杯2着）、サードクロップからはアスクワイルドモア（京都新聞杯）やハピ（鳳雛S、チャンピオンズC3着）などのスター候補が続々登場。次代のトップサイアーの座を狙っています。

一方、母系を見ますと、母タニノアーバンシーは須磨特別や西部スポニチ賞など中央で4勝。祖母は日本ダービーなどG1を7勝した名牝ウオッカという煌びやかな血統で、おじに小倉大賞典2着、中山金杯3着のタニノフランケルがいます。曾祖母タニノシスターは短距離で5勝を挙げ、そのきょうだいには京王杯SC2着のスカイアンドリュウやガーネットSを勝ったスリーアベニュー。さらに遡れば桜花賞馬シスタートウショウなども同じ一族の出身で、いわゆるシラオキ系と呼ばれる牝系からはコダマやスペシャルウィークなどのダービー馬も出ており、日本屈指の名門です。

本馬は、2021年セレクトセールに上場され3300万円で落札しました。栗東・佐々木晶三厩舎からのデビューを目指して、昨年11月に入厩。ゲート練習を中心に調教を始めると、11月18日には助手を背にEコースでゲートから13.7-13.5-15.5の時計を馬なりでマーク。ゲート試験に合格しました。
その後は、CWコースでの追い切りを開始。23日に助手で6F85.6-70.3-55.5-40.1-12.8(5分所・単走馬なり)、30日に助手で7F99.1-82.4-68.4-56.3-39.7-13.2(9分所・3頭併の外一杯に追う)の時計をマークした後に、右前肢の繋靱帯炎を発症しました。軽度の症状でしたので、在厩のままプール調教を取り入れて経過を見ていましたが、脚元の状態がスッキリとしないため、放牧に出ることになりました。

放牧先でリフレッシュを図りながら、しっかり休養させると右前肢の繋靱帯炎の症状も良化。2月に入ると騎乗調教を再開。ウオーミングアップからしっかりとコンタクトを取り、調教を進めてペースアップを図ると同時に体力面も強化されて行きました。約2カ月の調教でトレセンへの帰厩の目処も立ち4月に帰厩。デビューへ向けてCWコースでの15-15を再開すると、右前肢の繋靱帯炎を再発したことに加えて、右肩の筋肉痛を発症しました。

そのため、再度の休養を余儀なくされる状況となりましたので、3歳未勝利戦の番組に対して残された時間を踏まえて協議した結果、中央競馬でのデビューを断念、この度出品させていただくことといたしました。
今後は、時間に捉われることなく、脚元の回復を優先にして調教を進めて行くことが出来れば、血統的なバックボーンを考慮すると本馬の未知なる素質もやがて開花する日が訪れると思います。新たな環境でのリスタートをお祈りいたします。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【スピリタス】という馬名で競走馬登録済みですが、未出走のため、1回に限り馬名の変更が可能です。

なお、現状で以下の症状が見られます。
・右前球節内側腫れ
・全身皮膚病


※本馬の測尺は体高176cm、馬体重は564kg（5月10日現在）です。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は9,680円/日（税込）です。
5月13日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：坂口　慎吾