トロワフレーシュ　Trois Fleches　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父エスケンデレヤは米国で生産、調教され、通算6戦4勝。2009年の2歳時は3戦してリステッド1勝に終わりましたが、3歳時に3戦全勝でG1ウッドメモリアルS（ダート9ハロン）を含む重賞2勝を挙げました。引退後は米国で種牡馬入りし、米G1メトロポリタンH勝ちのMor Spiritや、米G1BCスプリントを制したMitoleなど多数の重賞活躍馬が輩出。日本でスタッドインしてからの産駒もジャパンダートダービー2着のダイメイコリーダなどダートでの活躍が目立ちます。

母系に関しては、伯母ダイワパッションがフィリーズレビュー、フェアリーSの勝ち馬で、その子に皐月賞優勝、日本ダービー2着のエポカドーロ、青葉賞2着のキングストンボーイがいます。母は未勝利でしたが、半兄グランプリブレイドが小倉芝1200mで勝利を挙げ、半姉コウエイラブリーが小倉ダート1000mで全2勝、半姉ローザルージュが京都芝1400mで勝利（ほか園田で1勝）を挙げているほか、半姉クールマドカが笠松で3勝、半姉クールキッズが園田で2勝と、兄姉はコンスタントに勝ち上がっています。

本馬は今年1月22日の中京ダート1800mで既走馬相手にデビュー。出脚良く好位集団の中を追走しましたが、ところどころ集中力を欠きながら3コーナー手前でまともに砂をかぶると大きく後退し、直線は伸びる構えもなく14着に敗れてしまいます。2カ月あけ、続く前走は3月26日の中山ダート1200m戦へ。出遅れて最後方を進み、直線も差を詰めることができず16着に敗れました。ブリーズアップセール出身ながら、体質面の弱さからセール当時も調整は遅れていて、成長を待ってデビューを迎えた現状でも骨を含めて全体的に弱さが残ります。

緩さが残るように、まだまだ成長途上の段階ではありますが、530㎏台と恵まれた馬格を誇り、母系からもポテンシャルは高いものがあります。既走馬相手に楽に好位に取りついた初戦の走りには光るものがあり、騎乗した福永祐一元騎手からも『行けそうだね』と将来性を感じさせる言葉をいただいています。成長が伴ってくれば、兄姉同様に短い距離や地方競馬のダートでの飛躍が期待できるのではないでしょうか。

なお、右前の球節が張りやすく、前走のレース後に中節の外側を痛めたことで今回、オークションへの出品という結論に至りました。記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※ケイツーステーブル（茨城県牛久市奥原町・KSトレーニングセンター内）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
5月13日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：橋詰　弘一