ナイトブレーカー　Night Breaker　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父キズナは2013年の日本ダービー馬。毎日杯、京都新聞杯と連勝して挑んだ大一番で、武豊騎手を背に鮮烈な追い込み勝ちを決めました。秋にはフランスに遠征し、初戦のニエル賞では、英ダービー馬のルーラーオブザワールドを破るという快挙を果たしました。凱旋門賞制覇も期待されましたが、怪物トレヴの前に4着という結果に終わっています。古馬になってからは故障にも泣かされ、重賞勝ちは大阪杯のみでしたが、ディープインパクトの後継として大きな期待をかけられて種牡馬入り。初年度からビアンフェ、マルターズディオサ、ディープボンドなどJRAで重賞ウイナーを輩出し、アカイイトがエリザベス女王杯を勝ってG1初制覇を果たしました。2世代以降もバスラットレオン、ファインルージュ、ソングラインなどが活躍しています。キメラヴェリテやテリオスベルなどダートの交流重賞勝ち馬も出しており、非常にオールマイティな種牡馬と言えそうです。

母系を見ますと、母セキサンキセキはJRAの芝で1勝。半姉トモジャクールはJRAで新馬勝ちしたのち、佐賀に移籍して重賞勝ち。その他のきょうだいも2頭がJRAで勝ち星を挙げています。母のきょうだいも堅実で、4頭がJRAで勝ち上がっています。3代母スワローソロンは天皇賞・春2着のミサキネバアーの半妹で、一族には重賞3勝のサマニベッピンやダービー、菊花賞2着のサンエイソロン、小倉大賞典を勝ったミスズシャルダンなどの活躍馬が多数。シラオキに遡る日本屈指の名牝系となっています。

本馬は2022年8月28日に新潟芝1600mの新馬戦でデビュー。互角のスタートから密集した馬群の後方につけると、直線も馬群の中でしっかりと脚を使い、半馬身差の2着まで追い上げてゴール。メンバー最速の上がりタイムをマークし、上々の内容で初戦を終えました。
2戦目以降は上位人気に支持されましたが、馬場や展開に恵まれずに4着が最高という内容で2歳戦を終了。その後はひと息入れて今年4月に復帰しましたが、この復帰戦の前から喉鳴りの症状が出ており、復帰戦で騎乗したジョッキーからも指摘がありました。レース後のJRA獣医師の診断では手術対象ではないということで、距離を短縮してもう1戦しましたが、やはり2桁着順に終わっており、ここからの手術は時期的には現実的ではないため、このタイミングでオークション出品を決めました。

馬運車が苦手で、2歳時に北海道から美浦近郊牧場移動中に蹴り続けて両後肢を腫らして到着しました。デビュー戦の新潟の帰りも蹴りがひどく、その後の輸送時には鎮静剤を使用しています。近場への輸送や一頭積みの小さな馬運車なら我慢できますし、鎮静剤を使用すれば、それ以外の輸送も問題ありません。

また、デビュー前から両前屈腱部が太く、レース後には毎回エコー検査を行っていますが、ただ太いだけで問題はなく、触診痛や跛行もありません。前走後も両前球節が少し張っていますが、これも一時的なものだと思われます。

新馬戦の走りや、調教時計からも能力は確かですし、一度経験したダートでも先行力を発揮できており、適性にも不安はないと思います。現状をご理解の上、ご検討いただければと思います。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※喉頭片麻痺による喘鳴症（ノド鳴り）を発症しています。静止時内視鏡検査では『3a』、OGE（オーバーグラウンド内視鏡検査）では『トップスピード時の前半は左披裂軟骨の外転を維持して気道の確保はできているが、ラスト1ハロン頃から左披裂軟骨が倒れこみ、披裂喉頭蓋ヒダ虚脱（ADAF）と声帯虚脱（VCC）が軽度に認められ、気道を塞いでいる』との診断結果が出ています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※※ブルーステーブル（ヤマノ分場・茨城県牛久市井ノ岡町）に在厩しており、預託料は6,600円/日（税込）です。
5月13日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：ＴＮレーシング