バルンストック　Barnstokkr　　セン　６歳　　※中央競馬　登録抹消

父ブラックタイドはスプリングSの勝ち馬で、歴史的名馬ディープインパクトの全兄にあたる良血馬。スタッドイン後は、シャパンC、有馬記念などG1・7勝を誇る名馬キタサンブラックを筆頭に、テイエムイナズマやタガノエスプレッソ（ともにデイリー杯2歳S）、マイネルフロスト（毎日杯、日本ダービー3着）、ライジングリーズン（フェアリーS）、フェーングロッテン（ラジオNIKKEI賞）、コメート（ホープフルS2着、日本ダービー5着）、フィールザスマート（ジャパンダートダービー3着）、ディープダイバー（橘S、朝日杯フューチュリティS5着）、シャイニーガール（スイートピーS、エルフィンS）、エブリワンブラック（ダイオライト記念2着）、ブラックオニキス（札幌2歳S2着、紫苑S4着）らを送り出した他、一昨年から昨年にかけて名古屋の重賞を5勝しているトミケンシャイリ（駿蹄賞、東海ダービー、秋の鞍、マイル争覇、梅見月杯）など、地方競馬でも全国各地で多くの重賞ウイナーが誕生。“芝もダートも走れるディープインパクト”として、そのポテンシャルの高さをアピールしています。

一方、母系はタイキフォーチュン（NHKマイルC）やタイキリオン（ニュージーランドT）、タイキダイヤ（クリスタルC）を産んだパテントリークリアを曾祖母に持つ、名繁殖牝馬Tamerettに遡る一大ファミリー。おじに高松宮記念の覇者セイウンコウセイ、いとこに南関東重賞4勝モジアナフレイバー（東京大賞典3着、南部杯3着）、近親にクラリティスカイ（NHKマイルC、朝日杯フューチュリティS3着）やクラリティシチー（ダービー卿CT2着、ラジオNIKKEI賞2着、スプリングS3着）と活況を呈しており、初茜賞など中央3勝を挙げたヤギリジャスパーを筆頭に出品本馬を含むきょうだい5頭すべてが勝ち上がっている点も見逃せません。

本馬は2019年12月1日に阪神・芝2000mの新馬戦でデビューし、逃げ切り勝ちを収めました。2021年6月30日の転厩を機に、矛先をダートに向けて好走。その後は障害飛越のセンスが見込まれ、平地へ出走させながら練習をおこない、2022年7月2日の福島・障害戦で2年半ぶりに勝利することができました。しかし、オープンクラスに上がってからは飛越の上手さをいかすレースができない状況が続いています。ここで再び一から障害練習を始めることを検討したものの、時間を要することが予想されるため、今回やむなくオークションに上場する経緯となりました。

タフな障害戦をこなせるスタミナを備え、勝ち上がった芝のレースだけにとどまらず、初めてのダート戦で砂を被って動じることのなかった適応能力は本馬の長所。ただし、輸送をあまり得意としてなかった面もあり、本来の力を発揮できなかったレースもありました。輸送距離が少なかったり、滞在競馬のできる環境に身を置けることでの前進は大いに期待できるでしょう。
また、過去に転厩や障害への挑戦のように、環境や方向性の変化がいい刺激となっています。この度の新天地に向かうこと自体が良いキッカケになるはずです。
勝利経験のある長距離戦が組まれる競馬場への移籍は当然検討されると思いますが、ここまでの経緯からも新たな短距離戦へ挑戦での適応能力を期待してもいいかもしれません。1勝クラスのダート戦で5着があるように適性は証明済みなので、もうひと花咲かせても不思議はないでしょう。


※2020年11月17日(3歳時)に去勢手術を実施しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,350円/日（税込）です。
5月13日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株)ノルマンディーサラブレッドレーシング