ブラックデビル　Black Devil　　セン　８歳　　※中央競馬　登録抹消

父マンハッタンカフェは菊花賞で初重賞制覇を果たすと、続く有馬記念で古馬を一蹴。翌春の天皇賞をも制し、最優秀4歳以上牡馬に輝きました。引退後は瞬発力とスタミナを兼備するサンデーサイレンス系異色の種牡馬として、2009年にはチャンピオンサイアーの栄誉。これまでにヒルノダムール（天皇賞・春）やレッドディザイア（秋華賞）、ジョーカプチーノ（NHKマイルC）、クイーンズリング（エリザベス女王杯）、グレープブランデー（フェブラリーS）、ルージュバック（オールカマーなど重賞4勝、オークス2着）、シャケトラ（阪神大賞典などG2・3勝）、ショウナンマイティ（大阪杯、安田記念2着）などバラエティ豊かなトップホースを輩出しており、現役馬ではダンディズム（御堂筋S）がOPクラスで活躍中。2015年夏に死亡しているため、現役産駒は貴重な存在となってきました。

一方、母系を見ますと、母フサイチリニモは中央のダートで1勝。半兄アペルトゥーラは中央で5勝を挙げ、新潟1000mのルミエールオータムダッシュを勝ち、園田・高知でも計6勝を挙げています。いとこには安田記念、マイルCSを勝って最優秀短距離馬に選出されたインディチャンプや、シルクロードS勝ちのアウィルアウェイ、ファンタジーS2着のショーウェイがおり、おじアイルラヴァゲインはオーシャンS勝ち、リアルインパクトは安田記念、豪G1ジョージライダーS勝ち、ネオリアリズムは香港G1クイーンエリザベス二世Cや札幌記念などに優勝しています。祖母トキオリアリティーは3勝を挙げた快速馬で、4代母What Will Beも米国の重賞好走馬。非常にレベルの高い牝系となっています。

本馬は、2018年1月の京都芝2000mの3歳新馬戦でデビューしました。スタートからポジションを取りに行き、好位の3番手からセンス良く立ち回る競馬を見せて直線勝負となりましたが、追われてからの反応の差で、勝ち馬から0.6秒差の5着でした。続戦した2戦目は、東京芝2400mの3歳未勝利戦。初戦と同様に折り合い良く追走し、直線での叩き合いに持ち込むも、ハナ差の2着に惜敗しました。4戦目の中山芝2000mの未勝利戦でも差のない競馬で3着に入着。

勝ち上がりは時間の問題と思いましたが、未勝利戦で結果を出せずに名古屋競馬へ移籍。5ヵ月振りの出走となった競馬は、19年2月のダート1400m。スタートからハナを奪うと軽快なスピードを披露しながら、後続を寄せ付けない競馬で念願の初勝利を挙げました。続戦した2戦目は、距離を延ばしてダート1600mでしたが、距離延長は望むところと言わんばかりの競馬を見せて、堂々と2連勝を飾りました。
その後、門別競馬へ移籍し、初戦は3着に甘んじたものの、2戦目のダート1200mでは、4角先頭から堂々と押し切る競馬で3勝目を収めましたので、中央競馬への再登録を決断しました。

再登録後の復帰初戦は、19年11月の福島芝1800mを、勝ち馬から0.7秒差の6着に纏めたものの、その後は上位争いに加われずに歯がゆい思いの競馬が続きました。ただ休養で好転したのか、20年8月の札幌戦から3戦を4着,3着,3着と差のない競馬を演じ、堂々と渡り歩ける競馬が出来るようになりました。

そして迎えた21年5月の新潟芝1800mでは、後方10番手から折り合い良く進めると、直線で決め脚鋭くストライドを伸ばして快勝。中央競馬での念願の初勝利を挙げました。
2勝クラスに昇級してからもコンスタントに出走を重ねてキャリアを積みましたが、先日の東京競馬でのレース後に骨折を発症。検査の結果「左前第一指骨骨折により全治3ヵ月」の診断でしたので、このタイミングで出品させていただきます。添付の画像をご確認ください。新たなオーナーの下、新天地での活躍をお祈りいたします。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※2023年5月6日に左前第一指骨骨折を発症。事故見舞金11号（競走中の事故により事故発生の日から3ヵ月以上中央競馬の競走に出走できなくなった場合）の適用を受けています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,350円/日（税込）です。
5月20日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：岡田　壮史