ショートストップ　Short Stop　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ダノンバラードはディープインパクトの初年度産駒。2010年のラジオNIKKEI杯2歳Sで産駒のJRA重賞初制覇を飾ると、翌春の皐月賞でも3着に好走しました。日本ダービー当週に左前球節の靱帯を痛めて長期休養を余儀なくされ、復帰後は3歳秋～4歳秋にかけて勝ち切れないまでも重賞を中心に常に好走。4歳秋のアンドロメダSでオープン2勝目を挙げると、明け5歳のAJCCで重賞2勝目を飾り、宝塚記念では2着に好走する活躍を見せました。6歳春に引退し、種牡馬入り。イタリアなど海外へ移籍もしましたが、わずか26頭の生産頭数（種付け41頭）だった2018年デビューの初年度産駒からナイママ（コスモス賞、札幌2歳S2着）、ウィンターフェル（北海道2歳優駿2着）などが2歳戦から活躍したことで再び日本で供用され、19～21年は100頭前後の種付けと人気を集めました。その中から現3歳のキタウイング（新潟2歳S、フェアリーS）、ミシシッピテソーロ（ダリア賞）、グラニット（サウジアラビアRC2着）などが早い時期から活躍。また、初年度産駒のロードブレスが古馬になってから日本テレビ盃、BSN賞を勝ち、JRA重賞でもみやこS2着など好走しており、高いダート適性、成長力を伝えている点も魅力です。G1・4勝の名牝Glorious Songなど近親に国内外のG1馬が並ぶ世界的な良血で、今後のさらなる活躍が期待されます。

母系に関しては、伯父トウショウヴォイスが地方競馬で3勝しつつ5歳時にJRAで2勝を重ね、オープン昇級初戦の新潟記念で2着に好走。さらに牝系をたどるとAJCCなど重賞2勝を挙げたトウショウファルコがいます。母ホリデイトウショウはJRA（東京ダート1300m）で1勝。兄姉はJRAで勝利こそないものの、半姉アスヘノキボウが南関東11勝を含む地方13勝、半兄ペルランドール名古屋10勝、半兄トモエタカが船橋1勝などダートで勝ち上がっています。

本馬は、昨年8月21日の新潟芝1800mでデビュー。五分のスタートから後方3番手の内めで折り合って進みましたが、直線で伸び切れず13頭立ての12着に敗れます。次戦は条件をガラリと替えて中山ダート1200m戦へ臨みましたが、ペースが忙しかったか3コーナー手前でムチが入り、直線も伸びを欠いて11頭立ての10着。以降4戦もダート1800mで2戦、芝1800m戦、そして先週5月20日の東京ダート1400m戦と条件を替えましたが、いずれも2桁着順に終わっています。

体重は多少の増減があったものの、初戦が438㎏で、前走が440㎏と大きく変わってこない現状で、JRAのペースではスピード、スタミナともに不足している印象です。その中でも昨年12月14日のWコースで5ハロン66秒0、3月9日のWコースでラスト1ハロン11秒9を計時するなど、着実に調教の動きは良化してきています。6戦いずれもスタートの良さが光っており、より道中のペースが楽になる地方のダートで変わり身があっても不思議ではありません。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※井ノ岡トレーニングセンター（茨城県牛久市井ノ岡町）に在厩しており、預託料は6,930円/日（税込）です。
5月27日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：松谷　翔太