ベラジオホンテン　Bellagio Honten　　セン　４歳　　※地方競馬　在籍

父シビルウォーは現役時にブリーダーズゴールドC連覇や名古屋グランプリなど交流重賞5勝を含む11勝を挙げたダートの鬼。特筆すべきは10歳時まで現役を続けてパフォーマンスを維持したことで、全51戦を戦い抜いた〝無事是名馬〟の典型例と言えるでしょう。2018年にデビューイヤーを迎えた初年度産駒以降のパフォーマンスを見る限りでは、やはりレース数を使える砂巧者が多く存在しており、中央2勝後に園田重賞で3着したフーズサイドや中央再転入初戦を勝利で飾ったコンボルブルス、地方ではサラコナン（姫路・兵庫ユースC、兵庫チャンピオンシップ5着）やスプリングメドウ（名古屋・湾岸スターC、東海ダービー3着）といった重賞勝ち馬を筆頭に、シラカミロード（盛岡・若駒賞2着）、リュウノアーダーン（金沢・加賀友禅賞2着）、クラウォー（門別・王冠賞2着）、コンバットファスト（盛岡重賞・若鮎賞3着）らが躍進。ウォーエンブレムの貴重な血をつなげています。

一方、母系は愛G2プレイヤーウイルズSの勝ち馬Donna Cressidaを4代母に持ち、Dancer Mitral（G2伊2000ギニー）やAqua D'Amore（豪G1MRCフュチュリティS）らもこのファミリーの出身。近親にはラスメニナス（G1英1000ギニー）やKingsgate Native（英G1ナンソープS、英G1ゴールデンジュビリーS）、Sheer Viking（英G2フライイングチルダーズS）、Signora Cabello（英G2クイーンメアリーS、仏G2ロベールパパン賞）といった数々の強豪たちが名を連ねており、おばのホクレレはフラワーCで2着に健闘。出走した兄姉3頭すべてが勝利を収めています。

2020年の北海道サマーセールにて220万円で落札。2022年3月に兵庫よりデビューしました。初戦から4戦目まで全て出遅れるなど、気性面に課題があったことから、4戦目のあとに去勢手術を行い、6ヵ月半ほどレース間隔を空けて立て直しました。そして復帰すると、その初戦となった11月10日の園田・C3三（ダ1400m）はひと叩きの意味合いがあった中で、出遅れながらも見せ場を作り5着に好走。続く12月15日の園田・C3四（ダ1400m）では自己最高の2着、さらに続く今年1月4日の園田・C3三（ダ1400m）でも3着。去勢の効果はあったと思います。ただ、その後の2走は姫路への輸送競馬だったことが大きく影響したのか、人気を大きく下回ってしまいました。

そして、2走前より現在の田中一巧厩舎へ移籍。結果は4、9着と、悲願の初勝利を飾ることはできず、所有馬整理の都合などもあり、今回のオークションに出品する運びとなりましたが、前走は2番人気の支持を集めたように、勝利をものにできるレベルの馬であることは間違いありません。ここ2走はブリンカーを着用したこともあってか、スタートで遅れることはなく、特に前走に関してはスタートが良く、2番手で進んだものの、逆にハイペースに巻き込まれてしまうというアンラッキーな結果でしたし、苦手な不良馬場だった点も考慮する必要があるでしょう。休み明け後、まだ2戦使っただけのフレッシュな状態にありますので、即戦力として期待できる部分は十分あると思います。

なお、現状で以下の症状が見られます。
・左前管内側骨瘤　熱感・痛みなし
・左前肢小傷
・右トモ球節周りモヤッと感
・全身皮膚病

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
乾草の食いが細い為、なかなか身にならないところがあります。しっかり食べて、トモにがっしりとした良質な筋肉が付いてくるようになれば、もっと結果が違ってくるのでしょう。馬体の成長が待たれます。また、以前から左前にフレグモーネ腫れが残っていますが、歩様は問題ありません。ゲートの駐立に不安な面があることから、いつも尾持ちで対応しています。（園田競馬・田中一巧調教師）


※2022年7月11日(3歳時)に去勢手術を実施しています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は9,680円/日（税込）です。
5月27日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株)ビープロジェクト