ナムラダニー　Namura Danny　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ヴィクトワールピサは国内外を問わず活躍した歴史的名馬です。2歳10月の新馬戦こそ、のちに無傷3連勝で朝日杯FSを制す勝ち馬ローズキングダムの2着に敗れましたが、未勝利戦、OP特別の京都2歳S、ラジオNIKKEI杯2歳Sと3連勝を飾って一躍クラシックの中心馬の一頭に名乗りを上げます。3歳始動戦の弥生賞も制すと、皐月賞では堂々の1番人気。重馬場の前走に続き稍重馬場をものともしない走りで、見事5連勝でG1初制覇を果たしました。続く日本ダービーで3着に好走後、フランス遠征へ。G2ニエル賞で4着、凱旋門賞で7着と勝利こそ得られませんでしたが、帰国初戦のジャパンCで3着に好走すると、続く有馬記念で3歳の身ながら強豪古馬勢を蹴散らしてG1・2勝目を飾りました。4歳を迎えて中山記念を快勝し、いざ予定していたドバイワールドCへ。立ち遅れて序盤は14頭立ての最後方を追走も、向こう正面を迎えて一気に2番手に押し上げると、直線で逃げ粘るトランセンドとの追い比べを制し、日本馬による同レース初制覇を果たしました。秋のジャパンC13着、有馬記念8着をもって引退、種牡馬入り。持って生まれたスピードの持続力、中長距離をこなすスタミナ、道悪やオールウエザーを苦にしないパワーと総合的に優れた能力は産駒にも受け継がれ、2013年生まれの初年度産駒から桜花賞馬ジュエラー、秋華賞2着馬パールコードなどが輩出。以降も府中牝馬S勝ちのスカーレットカラーなど芝の重賞ウイナーを多数出している一方、TCK女王盃勝ちのミッシングリンクや、独G3バイエルンクラシック（芝2000m）を制したWarring Statesなど、産駒は父同様に幅広い条件で活躍しています。

母系に関しては、叔父に阪神大賞典3着のナムラドノヴァンがいます。母ナムラオツウはJRA12戦で主に芝中距離を走って2着1回、3着3回でしたが、姉3頭はナムライトが佐賀1勝、ナムラコマチが園田6勝と勝ち上がり、ナムライザナミも名古屋で2着1回、3着2回の成績を残しています。

本馬は、今年2月26日の阪神ダート1400mでデビュー。大きく出遅れて15頭立ての後方2～3番手追走となりましたが、手応えを残して直線へ向くと大外からしぶとく伸び、8着まで追い上げました。次走は連闘で阪神ダート2000m戦へ。スタートを決めて5番手には付けましたが、3コーナーで手応えが怪しくなって後退し、10着に敗れてしまいます。2カ月半ぶりの実戦で、条件をガラリと替えた先週5月28日の京都芝1600m戦でしたが、若干立ち遅れて中団のインを追走すると、直線で伸びを欠いて12着に終わっています。

徐々に良くはなってきているものの、まだ体が緩さが残り、JRAで勝ち上がるには時間が足りない印象です。初戦の内容からもダート適性に見どころがありますし、地方競馬で使いつつ成長を待てば、勝利が見えてくるように感じられます。

なお、現状で以下の状態が見られます。
・右前肢モヤッと感
・両前ケイクン
・右トモ小傷
・右肩・左首イワオチ
・全身皮膚病
記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は9,680円/日（税込）です。
6月3日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：奈村　睦弘