ワイドソロモン　Wide Solomon　　牡　６歳　　※中央競馬　登録抹消

父エピファネイアはオークス馬シーザリオの子としてデビュー前から評判を集め、無傷3連勝でラジオNIKKEI杯2歳Sを制覇。翌春は皐月賞、日本ダービーと連続して2着に泣きましたが、秋の菊花賞でクラシック制覇を成し遂げました。4歳時のジャパンCでは、ジャスタウェイに4馬身差をつける圧勝。前進気勢が強すぎる面もありましたが、うまくコントロールできたときに発揮するパフォーマンスは圧巻のものがありました。種牡馬としても、初戦度から無敗の3冠牝馬デアリングタクトを送り出すなど、上々のスタート。他にも、菊花賞2着、AJCC勝ちのアリストテレスなど重賞での活躍馬が出ており、2世代目から皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念を制したエフフォーリア、3世代目から2歳女王サークルオブライフと続々G1馬が誕生しています。JRAでの勝ち上がりは圧倒的に芝が多くなっていますが、父シンボリクリスエスがダートの一流馬を出していることを考えれば、今後はダートの活躍馬を送り出す可能性も十分にあるでしょう。

母系を見ますと、半姉レディマドンナはJRAのダートでデビュー連勝。半弟のタイセイドリーマーはJRAの芝で2勝を挙げています。母ドリームライターは英国で1勝でしたが、そのきょうだいには、米G1ブリーダーズフュチュリティ勝ち馬ジェイビーズサンダー、米G1ブルーグラスSなどを勝って種牡馬となったカルペディエム、米国で重賞5勝のファレルといった一流馬がズラリと名を連ねています。祖母リブライドルドドリームズ、3代母キーセンツともに米国のリステッドレース勝ち馬で、非常に質が高く、発展性のあるファミリーとなっています。

本馬は2017年のセレクトセールにおいて3564万円で購入。20年2月2日に京都芝2000mの3歳新馬戦でデビューしました。好位から積極的に運びましたが、ラストの決め手勝負では見劣ってしまい、のちの重賞ウイナーであるアブレイズから1秒4離された11着に終わっています。
2戦目は同じ京都でダートに舞台を替え、1800m戦に出走すると、早め先頭から後続を引き離し、3馬身差をつける完勝。のちにオープンまで出世したドスハーツなどを相手に初勝利を挙げています。
1勝クラスに上がってからも大崩れせず、休養を挟んで秋に復帰すると、叩き2戦目となった11月の京都ダート1800m戦を逃げ切って2勝目。ハナを切りながら上がりもメンバー最速でまとめ、後続に6馬身差をつける圧勝でした。
2勝クラスへの昇級初戦となった同年11月の阪神ダート1800m戦ではややチグハグな競馬になって15頭立ての10着に終わりましたが、12月の同舞台では、好位から直線で抜け出すと、おいすがる2着馬を振り切ってゴール。デビューから1年足らずで3勝目を挙げています。
さすがに激戦区の3勝クラスは甘くはありませんが、4歳8月には新潟ダート1800mの柳都Sで0秒6差4着。5歳以降は差す競馬に転じて安定して末脚を発揮できるようになっており、東京ダート1600mの薫風Sで4着。今年1月には中京ダート1400mの門松Sで4着と距離を詰めてからも上位に食い込んでいます。

3月の前走のあと、6月の復帰を目指していましたが、牧場での最終調整中だった5月20日の調教中に鼻出血を発症し、検査で肺出血が確認されました。再度の休養が必要となったこともあり、今回のオークション出品となります。
ここ2戦も掲示板こそ外していますが、上がりタイムはメンバー3位以内で、しまいは確実に脚を使ってくれています。6歳になってからの出品となりますが、能力の衰えは感じませんし、立て直したあとも安定して力を発揮してくれると思います。

なお、現状で以下の状態が見られます。
・両トモ蹄壁少し欠け
・両トモ古傷
・全身皮膚病
記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※2023年5月20日の調教中に鼻出血を発症しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は9,680円/日（税込）です。
6月3日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：幅田　昌伸