シルバーハート　Silver Heart　　牝　３歳　　※地方競馬　在籍

父シルバーステートは脚部不安により僅か5戦のキャリアで現役引退を余儀なくされたものの、2歳時の初勝利そして紫菊賞、長期休養を挟んで迎えた4歳時のオーストラリアT、垂水Sとすべて持ったままでの4連勝。その底知れない潜在能力の高さから“幻のダービー馬”との呼び声も高く、種牡馬入り後は1年目に191頭、昨年は200頭にのぼる人気ぶりとなっており、2021年より初年度産駒がデビュー。ウォーターナビレラ（ファンタジーS、桜花賞2着、阪神JF3着）が重賞を制した他、セイウンハーデス（プリンシパルS、新潟大賞典2着）やロン（野路菊S）らが躍進しファーストクロップサイアーランキング2位にランクイン。さらには4連勝中のバトルボーン（ウェルカムS）、3連勝中のテーオーソラネル（岸和田S）、セカンドクロップからもエエヤン（ニュージーランドT）やショウナンバシット（若葉S、皐月賞5着）、カルロヴェローチェ（ファルコンS2着、NHKマイルC5着）、メタルスピード（スプリングS3着、皐月賞4着）、シルヴァーデューク（サウジアラビアRC3着、デイリー杯2歳S4着）、セッション（アーリントンC2着）といった素質馬が現れるなど、ディープインパクトの有力後継者として大いに注目を集めています。

一方、母系は米重賞勝ち馬Crimson Falconを産んだFalinaを5代母に、青葉賞3着ランスオブスリルを産んだクリムゾンラトラーを曾祖母に、中央5勝馬タカラカンナを祖母に持つ、日本の地にしっかりと根付いた有力ファミリー。半兄のロングファイナリーは園田3勝後に中央でも勝利を収め、2勝クラスで3着。おじにG1馬マイネルキッツ（天皇賞・春、日経賞、ステイヤーズS）や、マイネルマーク（アルゼンチン共和国杯3着）、おばに重賞勝ち馬マイネカンナ（福島牝馬S、中山牝馬S2着）など、活力に満ち溢れています。

2021年の北海道サマーセールにて792万円で落札。昨年8月28日の川崎・スパーキングデビュー新馬（ダ1400m）でデビューすると、単勝1.8倍の1番人気に推された中、4コーナーで早々と先頭に立ち、直線では後続を突き放す一方に。終わってみれば6馬身差の圧勝劇で見事に初陣を飾りました。この勝ちっぷりの良さに次走には有力馬が多数出走してきた9月13日の準重賞、川崎・若武者賞（ダ1500m）を選択。出走9頭中、唯一のキャリア1戦で、正直、胸を借りる意味が強かった一戦でしたが、結果は9着とこの時点での能力差を痛感するものとなりました。しかし、この時の1着馬は昨夜の東京ダービーで2着だったヒーローコールであり、その他にも2着ウインドフレイバー、4着ライズゾーン（東京湾カップ優勝馬）、5着ナイトオブハンド（クラウンC2着）と4頭も東京ダービーに出走。また8着で牝馬のキャッツライズも桜花賞に出走したように、非常にレベルの高い一戦だったことは明白で、そういったメンバーと戦った経験は、必ずや今後に活きてくると思います。

残念ながら前走後に骨折が判明。ただ療養を経て、既に調教を再開していますように、復帰はそう遠くないでしょう。今回は当方の事情により、所有馬を整理する都合があり、手放すこととなりましたが、新馬勝ちを果たした逸材ですので、今後が非常に楽しみです。よろしくお願いいたします。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
昨年10月の調教中に右前種子骨を骨折。幸い軽度で手術は受けずに、そのまま治癒する方針を取り、既に運動を再開しています。2歳新馬勝ちを飾ったように潜在能力は高いと思います。今回はオーナー様のご事情により出品となったことは残念ですが、新天地で元気に頑張ってくれることを期待しております。（川崎競馬・村田順一調教師）


※本馬の体重は528㎏です。（6月7日現在）

※2022年10月（2歳時）の調教中に右前種子骨骨折を発症しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※広瀬ステーブル（茨城県牛久市奥原町）に在厩しており、預託料は9,350円/日（税込）です。
6月10日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：二宮　幸三