ヴェールトゥマラン　Verte Marin　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父シニスターミニスターは米国で生産、調教され、通算13戦2勝。デビュー2戦目の3歳1月に8馬身差で初勝利を飾ると、G2で6着、リステッドで2着を経てG1初挑戦となったブルーグラスSを12馬身3／4差という圧倒的な着差で制し、ビッグタイトルを手にします。以降は勝利に恵まれず、4歳時の2007年に引退、日本で種牡馬入りしました。2008年～2012年は50～60頭ほどの種付け頭数にとどまっていた中でも、2011年にデビューした初年度産駒から高い勝ち上がり頭数を誇り、2013年にはインカンテーションがレパードSで産駒のJRA重賞初制覇。2014年に117頭に種付け、2016年以降は毎年100頭以上と交配する人気種牡馬となりました。インカンテーションはその後、8歳まで走って重賞6勝、G1でも5歳時のフェブラリーS、7歳時のかしわ記念でともに2着と大活躍。ヤマニンアンプリメ（JBCレディスクラシック）、テーオーケインズ（チャンピオンズC、JBCクラシック、帝王賞）、ドライスタウト（全日本2歳優駿）といったダートG1馬のほか、多くの中央、地方の重賞馬を送り出しています。

母系に関しては、伯父にインカンテーションがいます。母スピナッチはダート1800mでJRA3勝。初子で現4歳の半姉グリザマリアは大井、船橋に所属して未勝利ですが、3歳時に10戦3着5回、前走の5月30日の浦和C2戦など今年に入って5戦2着3回と勝利が近づいています。

本馬は、昨年11月12日の東京ダート1600mでデビュー。芝スタートで出脚がつかなかったところに内から寄られ、後方4～5番手追走となりましたが、直線で外から伸びて7着に追い上げました。続く中山ダート1800m戦は楽に4～5番手に付けると、4コーナーで外々を回らされながらメンバー3位の上がりを駆使し、0秒6差2着とめどを立てます。ところが、中1週の同舞台では序盤に前をカットされた際に内の馬と接触して後退、中団から追い上げるも6着までという結果に。以降5戦も同距離を走り、分が悪い湿った馬場に苦労することもあって3着2回が最高ともどかしい内容が続きます。デビュー9戦目の前走は先週6月10日の東京ダート1600m戦に臨みましたが、新馬戦同様、スタートの芝部分で位置取りを下げ、中団後方からしぶとく脚を使いますが9着に終わっています。

デビュー6戦は善戦と3着以内を繰り返していましたが、近3走は好位もなかなか取れず上位争いに加われていない状況。検査を受けていませんが現状、のどの異音が確認されており、舌を縛って対応しましたが、影響が出てきたのかもしれません。それでも、実績から能力は証明済みですし、重賞6勝の伯父インカンテーションと同じシニスターミニスター産駒で血統的にも先々まで楽しみな一頭。時計のかかりやすい条件下では能力を出し切れる可能性が高い印象ですし、地方競馬を舞台に大きく飛躍しても不思議はありません。

なお、右の飛節後腫の症状が残っていますが、歩様では問題なくレースを使えました。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,350円/日（税込）です。
6月17日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：落合　幸弘