シントートラノスケ　セン５歳　※地方競馬在籍

父ルースリンドはJRAで勝ち上がることはできませんでしたが、南関東に移籍してから素質が開花。移籍初戦から順調に白星を積み重ねると、5歳時の金盃で重賞に初挑戦して2着。続く交流重賞のダイオライト記念ではヴァーミリアンやタイムパラドックスといった強豪相手に5着と健闘しました。同年に川崎のスパークリングサマーカップで重賞初勝利を飾り、秋にはJBCクラシック5着、浦和記念2着と好走。その後も金盃や東京記念連覇など活躍を続け、9歳まで走って引退、種牡馬入りしています。産駒のデビューは2014年。決して産駒数は多くなく、JRAでは勝ち星を挙げられていませんが、地方では初年度産駒のストゥディウムが羽田盃を勝つなど重賞4勝を挙げてジャパンダートダービー4着。他にも岩手で重賞4勝を挙げたヤマショウブラックなどが出ています。

母系を見ますと、母ジュンナカヤマは園田で1勝。その半兄には、ニュージーランドTや京都金杯を勝ったマイネルスケルツィ、4勝を上げニュージーランドT2着のティアップゴールドがいます。4代母フェアリーダンサーはアイルランドのリステッドレース好走馬で、欧州を代表する名種牡馬サドラーズウェルズの半妹という血統。欧州を中心に多数のG1、重賞好走馬、種牡馬を送り出してきたスケールの大きな牝系です。

本馬はデビュー前に去勢手術を実施し、2021年3月19日に船橋1200mの3歳未出走戦で初陣を迎えました。二の脚が速く好位に取りつきましたが、直線でギアが上がらずに8頭立ての7着に終わっています。同距離の3戦目では、前の馬と接触してバランスを崩し、騎手が落馬して競走を中止するアクシデントがありましたが、その影響はなく、続く4戦目の3歳八組では直線の競り合いから抜け出し、初勝利を挙げています。
その後は中団から差す競馬で安定した取り口を見せ、距離延長にも対応。同年10月には浦和1500mの特選でメンバー最速の上がりタイムをマークして2着に食い込んでいます。4歳以降も展開が不向きなときは大きな着順を取ることもありますが、堅実に末脚を発揮。今年5月に休養から復帰してからは、船橋1500mのC3戦で3着、続く前走は初距離となる船橋1800m戦で早め先頭から押し切り、2勝目を挙げてくれました。
勝ち上がったばかりのタイミングとなりますが、頭数整理の意味もあり、ここでオークションに出品させていただきます。ここ2走続けてメンバー最速の上がりタイムをマークしているように、馬もだいぶ充実してきた感じがします。セン馬らしく息の長い活躍が期待できる馬ですし、相手関係ひとつで、まだまだ白星を積み重ねてくれるでしょう。

【本馬についての現状説明】
1800mの距離にも対応してくれて、勝てたのはよかったと思います。使いながら良くなっていくタイプですので、まだまだやれるのではないでしょうか。（船橋競馬・林幻調教師）


※2021年7月19日（3歳時）の競走中に落馬ため、競走を中止しています。

※2020年5月6日（2歳時）に去勢手術を実施しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,350円/日（税込）です。
7月1日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：中野　辰三