ナムラデュラン　　セン３歳　　※中央競馬　登録抹消

父グレーターロンドンは度重なる脚元の不安に悩まされながら、マイル路線で類まれな能力を発揮しました。3歳2月にデビュー戦を勝利で飾ると、続く山吹賞は落鉄の影響もあって2着。蹄の不安により約7カ月ぶりで迎えた条件戦を快勝するも、蹄葉炎を発症してさらなる長期休養を余儀なくされます。ケアの甲斐あって約1年ぶりに復帰すると一気にオープンまで駆け上がり、5歳春の東風Sでオープン初勝利。予定していたダービー卿CTを自重して迎えた安田記念で4着に敗れ、連勝は「5」でストップしたものの、着差はわずか0秒1差と能力の高さを示しました。以降も脚元に注意しながら善戦を続け、6歳時に中京記念をレコードで優勝。待望の初タイトルを手にしました。以降も蹄の不安が災いし、結果的にこのレースを最後に引退、種牡馬入り。初年度産駒となる現3歳からはロンドンプラン（小倉2歳S）、ユリーシャ（エルフィンS）、キョウエイブリッサ（朝日杯FS4着）など活躍馬が出ており、今後も楽しみが広がる期待のサイアーです。

一方、母系はデビュー3連勝でデイリー杯3歳Sを制したダイナサンキューらと同じく、スイートターフに遡る有力ファミリー。OP特別4勝ナムラホームズ（京阪杯2着、安田記念5着）や中央6勝ナムラスピリット（桂川S）を産んだダイナハニーを4代母に、荒尾で8連勝を含む15勝を挙げて中央に転籍したナムラヒミコを曾祖母に持ち、半兄に函館2歳Sの勝ち馬ナムラリコリス、おじに笠松の重賞3着馬ディアヴィラージュ、近親に中央5勝ナムラカイシュウ（ブラッドストーンS）や金沢の重賞を2勝したナムラアンカーなど、活力も十分です。

昨年9月の中京・2歳新馬（芝1400m）では、いきなり単勝5.4倍の2番人気に推されたほどでしたが、ゲートは普通に出たものの、ダッシュがつかず最後方からの競馬をしいられてしまい、結果4着（上がり2位）。続く中京・2歳未勝利（芝1400m）はデビュー戦ほどの後手ではありませんでしたが、やはり後方からの競馬をしいられた中、最後の直線でインコースからうまく外へ持ち出して、残り100mから猛然と追い込みましたが、結果3着まで（上がり1位）。この様子なら今後も上位争いを繰り広げてくれるだろうと思っていましたが、馬体調整での休養から戻ってきた今年5月以降のここ3戦、思うような結果が出ませんでした。管理する大橋調教師からは「地方で2勝、もしくは3勝して、中央に再登録してみては？」とのお話をありがたく頂戴いたしましたが、残念ではありますが、運がなかったと諦めて、本馬を頭数整理の対象とした次第です。

ダートは2走前に1回走り、結果は14着と大敗していますが、これは距離（1800m）が合わなかったことに尽きます。ダートでの走りは決して悪くありませんでしたし、現に道中は2、3番手を追走することができました。もしもダート適性がないのなら、序盤からこのようなレースはできませんし、今VTRを見返しても、いかにもスタミナ不足で脚が上がってしまったと思える結果でした。この馬の適距離である1400m前後の距離なら、地方競馬ですぐに結果が出せると思います。

それからデビュー前に去勢手術を行なっていますが、これは気性面を考慮したものではなく、脱腸の症状が続いたことで、獣医から進言されたため、実施したものです。むしろ、気性や性格は良いタイプで、非常に扱いやすいと評判でしたので、どうぞその点を誤解されないようにご注意ください。


※2022年5月1日(2歳時)に去勢手術を実施しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※ムロタホーストレーニング（滋賀県栗東市井上）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
7月8日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：奈村　睦弘