ルージュセイレーン　　牝３歳　　※繁殖牝馬（空胎）

父エピファネイアは現役時代にG1を2勝。菊花賞では2着馬に5馬身差、ジャパンCではジャスタウェイに4馬身差をつける圧勝劇を演じており、ポテンシャルの高さを見せつけました。種牡馬としても無敗で牝馬三冠を制したデアリングタクトを初年度から送り出し、二年目以降も2021年の年度代表馬エフフォーリア、阪神JFを勝ってその年の最優秀2歳牝馬に選出されたサークルオブライフを筆頭に活躍馬をコンスタントに輩出しています。本年度の種付け料は国内最高額となる1800万円、種付け頭数も一昨年まで200頭を超えていた押しも押されもせぬトップサイアーです。

母系に目を転じると、3代母ソニンクに端を発し、ノーザンリバー、ランフォルセ、ジューヌエコール、ディアドラ、ソングライン、フリームファクシ、スキルヴィングなどG1、重賞勝ち馬を量産し続ける優秀な牝系です。本馬のおじにあたるロジユニヴァースは、日本ダービーを含む重賞4勝。ディープインパクト産駒でダービー馬の半妹にエピファネイアとのカップリングは、紛うことなき超良血馬と言えるでしょう。

本馬は3歳1月にデビューし、ここまで3戦を消化。新馬戦、2戦目ともに良発表とはいえ緩んだ馬場が影響して力を出し切れなかった印象ですし、前走にしても勝ち馬とはコンマ7秒差で着順ほど負けていません。前走後、歩様の硬さ（特に右前）と左後肢の球節、両前の膝に浮腫が確認され、最初のレントゲン検査では異常はなかったものの、その翌週にレントゲンとエコー検査を実施したところ、右前膝の広い範囲に骨膜が出ていることが判明。「負荷が強く掛かると骨折の恐れがある」という獣医の所見でした。全治3か月の診断で、3歳未勝利の番組が組まれているうちの復帰が絶望的になったことなども踏まえて関係者の間で協議した結果、引退が決まり、今回のサラブレッドオークションに繁殖牝馬として出品の運びとなった次第です。

能力を遺憾なく発揮できないまま競走生活にピリオドを打つことになってしまったのは大変残念ですが、前述の通り血統背景は申し分ありませんから、繁殖牝馬として先述のような活躍馬を送り出す可能性は十分あるはず。入札のご検討を何卒よろしくお願い申し上げます。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,350円/日（税込）です。
7月22日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：ノーザンファーム