クリノシークレット　　牝３歳　　※中央競馬　登録抹消

父アスカクリチャンは初勝利までに11戦を要するなどデビュー当初は目立つ存在ではありませんでしたが、古馬になってから力をつけ、4歳時に4勝を挙げてオープン入り。5歳時の七夕賞で重賞初勝利を飾りました。翌年にはアルゼンチン共和国杯で2度目のタイトルを獲得しています。7歳時も現役を続けましたが、18着に終わった天皇賞・秋のレース中に繋靭帯を断裂し、競走能力を喪失。引退、種牡馬入りしています。産駒のデビューは2019年。血統登録された産駒は毎年10頭未満で、決して多くはありませんが、JRAでは3頭が勝ち上がり、クリノドラゴンは浦和記念に優勝しました。地方競馬でも7頭が勝ち上がっており、短距離戦での活躍も目立っています。

母系を見ますと、母ストールンブライドはホッカイドウでデビュー勝ちし、重賞のフローラルCで2着になるなど活躍したのち中央に転入。芝で1勝を挙げました。きょうだいは半兄アンヴァリッドがJRAのダートでデビュー連勝を果たし伏竜Sで3着になった他、4頭が地方競馬で勝ち上がっています。祖母グランドクロスはJRAの芝で2勝を挙げてスイートピーS2着、オークス5着。その半兄には京王杯AHを勝つなど重賞で活躍したバリエンテーがいる血統で、一族からは北関東や金沢の重賞で活躍し、交流重賞でも2度の3着があるテンリットルや、新潟大賞典3着のプライマリーケアなどが出ています。

本馬は2021年の北海道セプテンバーセールにおいて165万円で購入。23年4月2日に中山ダート1800mの3歳未勝利戦でデビューしました。スタートでやや立ち遅れると、その後も頭を上げるなどしてなかなか進んで行かず、序盤は馬群の後方に取りつきましたが、向こう正面では最後方に。そこから徐々に置かれてしまい、そのまま最下位の15着でゴールしてタイムオーバーとなりました。
そこから2カ月半ほど間隔をあけ、2戦目は距離を詰めて東京ダート1300m戦に出走。最内枠から互角のスタートを切ると、初戦とは異なりしっかり行き脚がついて、無理なく中団を追走。道中の手応えも悪くなく、余力を持って直線を向きましたが、いざ追い出されてからギアを上げることができず、最下位の16着でゴール。それでも初戦から大きく着差を詰め、レースぶりとしても大きな進展が見られました。
3戦目は函館芝1200mに出走。初芝でダッシュがつかず後方からの競馬となり、4コーナーでは置かれ気味の最後方という位置取りになりましたが、最後までバテずに脚を使って差を詰めており、今回も最下位の16着ではありますが、さらに着差を詰めています。

さすがに現状でJRAの未勝利戦で勝ち負けに持ち込むのは難しい印象ですが、徐々に常識にかかってきたことは間違いありません。デビューも遅れたように、心身ともにまだ成長途上の馬ですし、さらにキャリアを積むことで、徐々に良さが出てくるのではないでしょうか。2戦目の内容を考えれば、地方競馬のダートならもっと流れに乗って運ぶことも可能でしょうし、早い段階でチャンスをつかむこともできると思います。なお、前走後は左前の中筋が張っている状態となっています。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※KSトレーニングセンター（茨城県牛久市奥原町）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
7月29日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：栗本　博晴