フェスティヴビップ　　牡３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ロードカナロアは日本が誇る最強スプリンター。大事に使われながら力をつけ、4歳秋のスプリンターズSでG1初制覇を飾ると、暮れには香港に遠征し、日本馬初となる香港スプリント制覇の偉業を成し遂げました。翌年はさらに凄みを増し、春は高松宮記念、安田記念に優勝。秋にはスプリンターズS、香港スプリントの連覇も達成し、6つのG1タイトルを積み重ねて種牡馬入りしました。父となってからも期待を裏切ることなく、初年度産駒から3冠牝馬アーモンドアイが登場。その後もステルヴィオ、サートゥルナーリア、ダノンスマッシュ、ダノンスコーピオン、ファストフォースといったG1馬を筆頭に、重賞勝ち馬を輩出。子供たちは短距離から長距離まで幅広い距離で活躍しています。また、兵庫チャンピオンシップを勝ったバーナードループ、JBCスプリントを勝ったレッドルゼルのようなダートの一流馬や、ドバイターフ、サウジCを勝ったパンサラッサのような海外での活躍馬も送り出しており、着実に大種牡馬への道を歩んでいると言えるでしょう。

母系を見ますと、母クイーンズシアターはJRAのダートで1勝。全姉のクイーンオブロードは盛岡のダートで勝ち上がりました。伯父に兵庫ジュニアグランプリ3着のナリタカービン、伯母にはエリザベス女王杯を勝ったクィーンスプマンテがいるなど母のきょうだいは優秀で、いとこにはシンザン記念2着のドリームガードナーがいます。祖母センボンザクラも芝、ダート問わずにJRA4勝、3代母ダイナフランダースもJRA6勝の活躍馬で、その全妹には中山記念2着など活躍したレディゴシップがいる筋の通った牝系です。

本馬は2歳時の昨年9月に喉頭片麻痺による喘鳴症（ノド鳴り）が確認され、喉の手術を実施。そのため全体的に仕上がりが遅れ、今年1月28日に東京ダート1400mの3歳新馬戦でデビューしました。ゲートの出は遅くはなかったものの、二の脚がつかずに下がってしまい、前からは離された後方集団での競馬となりました。3コーナー付近からギアが上がり、前との差を詰めにいく脚を見せてくれたものの、直線を向いてからもうひと伸びできず、16頭立ての12着に終わりました。
2戦目は1ヵ月後の阪神ダート1400m戦に出走。ブリンカーを着用し、初戦と比べるとダッシュがつきましたが、序盤からステッキが入るなどスピードの乗りがもうひとつで、リズムが整わないまま後方の位置取りとなり、15頭立ての14着。タイムオーバーとなっています。

その後は休養させましたが、まだ喉の影響が残っているのかなかなか体調が上がってこず、未勝利戦の期間内に復帰の目処が立たないことから、このタイミングでオークションに出品いたします。優秀な血統のロードカナロア産駒で成長力は秘めていると思いますし、馬格もしっかりしていて伸びしろを感じさせる一頭です。成長とともに喉が改善されれくれば、いい方向に変わってくる可能性は十分にあると思いますし、現状をご理解の上、ご検討いただければ幸いです。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※JRAでの最終出走において「タイムオーバーによる出走制限（2023年3月26日まで平地競走に出走できない）」を受けています。
　　　2023年2月26日（日）　1回阪神6日　3R　3歳未勝利　　ダ1400m（稍重）
　　　結果14着　　タイム1:31.3（1着馬からのタイム差5.1秒、5着馬からのタイム差4.0秒）
転入先の競馬場によって、能力検査・再調教試験を課されますので、必ず各主催者にお問い合わせの上、ご確認ください。

※2022年9月14日（2歳時）に喉頭片麻痺による咽頭形成術を実施しています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,350円/日（税込）です。
7月29日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：臼井　義太郎