ボン　　牡３歳　　※中央競馬　登録抹消

父バゴはフランスで生産、調教され、G1を5勝した名馬。デビューから連勝を重ね、4連勝で2歳G1のクリテリヨムアンテルナシヨナルを制すると、3歳初戦のジャンプラ賞に続き、パリ大賞も制して6連勝。その後、初の国外遠征となった英インターナショナルSで3着に敗れ初黒星を喫しましたが、秋には凱旋門賞を制覇。この年のカルティエ賞最優秀3歳牡馬に選出されました。翌年も現役を続け、4歳初戦のガネー賞でG1タイトルを上積み。その後はなかなか勝ち切れず、ジャパンC8着を最後に引退、日本で種牡馬入りしました。産駒は2009年にデビュー。初年度からフラワーCを勝ち、桜花賞2着のオウケンサクラや、菊花賞馬ビッグウィークを送り出す上々の滑り出しで、その後も秋華賞、宝塚記念、有馬記念を勝ったクロノジェネシスや、神戸新聞杯勝ちのステラヴェローチェなどが活躍しており、距離の長短、芝、ダートを問わずに結果を出しています。

母系を見ますと、母ボロンベルラルーンはJRAの芝で1勝。その半姉はオークス、秋華賞の2冠を制した名牝カワカミプリンセスという血統で、伯父のメイショウホンマルも京都2歳Sで2着となりました。3代母サマーセクレタリーは米国のG3勝ち馬で、5代母サマーゲストはCCAオークスやスピンスターS、アラバマSなどを勝った歴史的名牝。一族からは米国だけでなく、豪G1メトロポリタンH2着のアイテマイズなど南半球の重賞、リステッドレース好走馬も多数出ています。

本馬は2021年の北海道オータムセールにおいて638万円で購入。22年11月6日に阪神芝2000mの新馬戦でデビューしました。スタート、行き脚ともにまずまずで、道中はちょうど中団の位置で流れに乗りました。折り合い、手応えも悪くありませんでしたが、勝負どころでポジションを上げることができず、直線も伸びきれずに13頭立ての12着でゴール。ただ、3着がアーリントンC2着のセッションで、6、9着馬も現2勝クラスと粒ぞろいのメンバーでしたし、仕方のない面もあったかと思われます。
2戦目は年明けまで待機し、中京芝2000m戦に出走しましたが、やはり中団から伸びあぐねて18頭立ての15着まで。このタイミングでひと息入れ、5カ月ほど休養。復帰戦は条件を替え、阪神ダート1800m戦に出走しました。すると、後方よりの位置取りから息の長い末脚を発揮し、16頭立ての6着まで追い上げてゴール。上がりタイムもメンバー3位タイと優秀で、ダートで変わり身を見せてくれました。
ただ、さらに前進を期待した前走の中京ダート1800m戦では同じような位置取りから流れ込むような競馬となってしまい、前から離された16頭立ての12着に終わっています。500kg近い馬格の持ち主で、体つきなども悪くありませんが、まだ中身が伴っていない印象で、競馬に行って思うように力を発揮できていない現状です。それでも能力のあるところは見せてくれていますし、今後の変わり身に期待が持てる一頭ではないでしょうか。キャリアを積むごとに良さが出てくると思います。

なお、現状で以下の症状が見られます。
*両前管骨内側に骨瘤　熱感・痛みなし
*両トモ皮膚病
記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は9,680円/日（税込）です。
7月29日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：市川義美ホールディングス(株)