リリーミストレス(USA)　　牝３歳　　※中央競馬　登録抹消

父Tapwritは北米リーディングサイアーTapitと米G1スピナウェイSの勝ち馬Appealing Zophieから成る米国産の良血馬で、ファシグティプトン社のサラトガ1歳セレクトセールにおいて120万ドルの高値で落札。3戦2勝で2歳戦を終え、3歳3月の米G2タンパベイダービーで重賞初制覇を飾ると、日本馬エピカリスが出走取消となり11頭で争われた6月のベルモントSを快勝してG1ホースに輝きました。4歳時は4戦して勝ち星には恵まれず、Yoshidaが勝った米G1ウッドワードS8着を最後にゲインズウェイファームで種牡馬入り。ファーストクロップが昨年デビューイヤーを迎えており、出品本馬が日本における最初の出走馬となりました。

一方、母系は米G1CCAオークス2着のEqual Changeを4代母に、米G1・2着5回、3着3回と高いレベルで好走を続けたMake Changeを曾祖母に持つ優秀なファミリーで、Whywhywhy（米フュチュリティS）やクリスプ（サンタアニタオークス）といったG1馬たちもこの一族。半姉3頭が米国で勝利を収めており、おじにStay Thirsty（米G1トラヴァーズS、シガーマイル）やAndromeda's Hero（米G3フレッドWフーパーH、米G1ベルモントS2着）、Superfly（G1米シャンペインS3着）、いとこにTamarkuz（米G1BCダートマイル、UAEG2ゴドルフィンマイル）やWithout Parole（英G1セントジェイムズパレスS）など、活力に満ち溢れています。

本馬は2023年2月、東京ダート1400mの3歳新馬でデビュー戦を迎えました。五分のスタートを切るも、道中でのキックバックに嫌がる素振りを見せ、手前を頻繁に替えてと集中できない走りとなり、勝ち馬から2.7秒差の11着でした。

心身ともに幼い面をカバーする目的も含めて、約1ヵ月を牧場で過ごした後の2戦目は、4月・中山ダート1800mの3歳未勝利へ。五分のスタートからポジションを取りに行きたかったものの、周りのプレッシャーを受けると怯んでしまい、高足を使っていました。距離延長での変わり身を期待したものの、気持ちの面での幼さを見せてしまい、勝ち馬から5.0秒差の12着となりました。なお、レース後の上がりで両鼻から微量の出血を確認。運動誘発性肺出血と診断されています。

コンディション回復を優先に約2ヵ月半を牧場で過ごして臨んだ3戦目は、7月・福島ダート1700mの3歳未勝利へ。ポジションを取りに行き、その場で収まりたかったものの、向正面に出ると手応えが怪しくなり徐々に後退。末脚を欠いて勝ち馬から3.5秒差の13着でした。走る気持ちはあるものの、トモに力が付いていない現状を露呈する競馬となりましたので、オークションに出品させていただきます。

心身ともに幼さの残る本馬ですが、その分、成長の余地は十分に残されていると思いますし、将来的には繁殖としての価値も含めてのご検討をお願いします。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。



※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,350円/日（税込）です。
7月29日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株)ノルマンディーサラブレッドレーシング