トリプルスリル　　牡４歳　　※中央競馬　登録抹消

父キングカメハメハはＮＨＫマイルC、日本ダービーともに好タイムで快勝して魅せた“変則二冠馬”。2010、11年にはチャンピオンサイアーに輝いており、日本ダービー馬ドゥラメンテ、レイデオロ、牝馬三冠馬アパパネ、海外G1馬ロードカナロア、ルーラーシップ、ダートG1馬ホッコータルマエ、チュウワウィザード、ベルシャザール、最優秀4歳以上牡馬ラブリーデイ、最優秀2歳牡馬ローズキングダム、リオンディーズなど、あらゆるカテゴリーにおいて数々のスターホースを輩出。2019年夏に惜しまれつつこの世を去りましたが、昨年はスタニングローズ（秋華賞）やジュンライトボルト（チャンピオンズC）が新たにG1ウイナーに輝き、今年はヒートオンビート（目黒記念、天皇賞・春4着）やグロリアムンディ（ダイオライト記念、平安S）が重賞を制するなど、その優秀な血は今もなお勢力図の中心を担い、発展を続けています。

一方の母系は、祖母にネクストムーヴH勝ちなど米重賞戦線で活躍したトリプルワウ、母に中央4勝トリプレックス（ローズS4着）を持つ、勢いのあるファミリー。全兄にダイワキャグニー（プリンシパルS、東京新聞杯3着）、半兄にミエノワンダー（プリンシパルS2着）、おばにAlywow（米G3ニジャナS、米G1フラワーボ－ルH2着）、母の全兄にフサイチオーレ（北九州短距離S）、いとこにCentury City（米愛G2・2勝、愛2000ギニー2着、BCマイル3着）、近親にSpeaking of Which（モンマスSなど愛米重賞3勝）やMalossol（伊2000ギニー）、グランレイ（朝日杯フューチュリティS3着）と多彩な顔ぶれ。活力そのままに存在感を示しています。

2021年11月にJRAよりデビュー。まず2～3歳夏に芝、ダートを問わず1700～2000mで8戦し、4、4、5、5、4、2、2、3着と、全て掲示板に載る抜群の安定感を披露すると、移籍先の園田で2連勝を飾り、3歳のうちにJRAに復帰を果たしました。新馬、未勝利であれだけ堅実に走った馬でしたので、1勝クラスでも十分通用すると見込んでいた通り、復帰後はダート1700～2500mで6、6、3、2、2着と徐々に着順を上げていき、迎えた今年4月16日の福島・4歳以上1勝クラス（ダ1700m）において、これまでの勝ち切れなさがウソのような3馬身差の圧勝でJRA初勝利を飾りました。その後、2勝クラスで3戦し、この馬なりに後方から脚を伸ばしていましたが、いずれも1着馬から1秒以上差をつけられてしまい、クラスの厚い壁を痛感しています。おそらく今後も同じようなレース内容が続くでしょうし、これ以上のJRAでの続戦は得策ではないと判断いたしました。

本馬は気持ちの面が大きく、特に近走は昇級したことに加え、集中して走れていない印象を受けます。JRAの2勝クラスに在籍している馬ですので、能力自体は当然いいものを感じますが、さらに上を目指すとなれば、何かキッカケが欲しいところです。ここで環境を変えることが、良いターニングポイントになることも十分あるのではないでしょうか。また、暑い時期もあまり良くないようですので、涼しくなる秋口まで休養に充てるというのもひとつの手だと思います。

なお現在、左トモ管骨外側に古いぶつけ腫れと傷がみられます。
記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は9,680円/日（税込）です。
7月29日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：社台ファーム