アイルビーザワン　　セン５歳　　※中央競馬　登録抹消

父アイルハヴアナザーはケンタッキーダービーとプリークネスSを制した米クラシック二冠馬。引退後は日本にて種牡馬生活をスタートさせ、2018年の帰国に至るまで6年間で合計650頭を超える種付けを行い、2016年のファーストシーズンサイアーランキングで2位にランクイン。中央ではアナザートゥルース（アンタレスS、ダイオライト記念、東海S2着）やウインマーベル（葵S、スプリンターズS2着）、オメガレインボー（アハルテケS、エルムS2着、カペラS3着）、マイネルサーパス（福島民報杯、アンドロメダS、ラジオNIKKEI賞2着）、サヴァ（六甲S、ユニコーンS2着）らが活躍。地方ではマンガン（大井・金盃、船橋・東京湾C）やウタマロ（川崎・クラウンC）、ウワサノシブコ（浦和・ユングフラウ賞）、ボルドープラージュ（笠松・ラブミーチャン記念）、ゼットパール（笠松・飛山濃水杯）らが重賞ウイナーの仲間入りを果たすなど、息長くダートを得意とする産駒が多く見受けられます。

一方、母系は1980、81年の年度代表馬ホウヨウボーイ（有馬記念、天皇賞・秋）を産んだホウヨウクインを4代母に持ち、祖母に4歳牝馬特別、フラワーCともに2着のジョージビューティ、母にフェニックス賞2着のシャルマンレーヌと活力豊かな系譜。近親にはナランフレグ（高松宮記念、スプリンターズS3着）やインプレスウィナー（OP特別4勝、京王杯スプリングC3着）、ビューティテイスト（エーデルワイス賞2着）といった活躍馬が名を連ねており、全姉のアイルチャームは新馬戦、須賀川特別と中央で2勝を挙げています。

本馬は、2020年9月・中京芝1200mの2歳新馬でデビュー戦を迎えました。立ち遅れ気味のスタートから、鞍上が促がすと、行き脚がつき先団に取り付いて流れに乗りました。直線入口では先頭に並びかける勢いを見せたものの、直線では末脚を欠いて、勝ち馬から1.2秒差の8着でした。続戦した2戦目は、初ダートも問題なく4着と着順を上げたものの、その後は短期放牧を挟みながら出走を重ねましたが、噛み合わない競馬が続きました。

試行錯誤を繰り返しながら、臨んだ2021年5月・浦和ダ1400mのツインベスト特別（地方交流戦）。外枠から無理なくハナを奪うと軽快なスピードを保ちながら直線へ。後続に影も踏ませない余裕綽々の走りを見せて、7戦目で待望の初勝利を挙げました。

昇級初戦で大きく着順を落とした後は、ダートの短距離に照準を定めて出走。2022年5月・新潟・4歳以上1勝クラス・ダ1200mでは、スタートを切ると、押してハナを主張しリズムよく運ぶと、直線半ばでは早くもセーフティリード。そのまま脚色衰えずに強い競馬で嬉しい2勝目を挙げました。

2勝クラスに昇級後も、放牧を挟みながらコンディションを整えて出走。2023年3月・中山・4歳以上2勝クラス・芝1200mでは、内枠からハナを主張した馬を先に行かせて2番手から流れに乗ると、直線でも鞍上のアクションに最後までしっかりと応えて後続の追撃を振り切り、3勝目を飾りました。

3勝クラスでの2戦目は、6月・函館・UHB杯・芝1200m。1番枠を活かしてハナを奪うと直線半ばまではリードを保っていたものの、最後は後続馬の決め手に屈し、勝ち馬から0.5秒差の9着。着差を考えると、着順ほどは負けていない競馬の内容と言え、展開次第ではチャンスが回って来ると思われましたが、期待を込めて次走へ向けての調教を進めた最中に右前肢に不安が生じ、8月2日にエコー検査を受けると、右前肢屈腱炎との診断結果でしたので、このタイミングで出品させていただきます。復帰に向けて時間を要しますが、ご検討をお願いします。

なお、左前肢に骨瘤が見られます。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。 


※2023年8月2日の調教中に右前肢浅屈腱炎を発症（コア型・損傷率：36％）。事故見舞金18号（JRAの施設内で発生した屈腱炎により9ヵ月以上出走できなくなった場合）の適用を受けています。

※2021年6月18日（3歳時）に去勢手術を実施しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,350円/日（税込）です。
8月12日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株)ノルマンディーサラブレッドレーシング