オスカーウィナー　　牡３歳　　※地方競馬　在籍

父ロードカナロアは難攻不落とされた香港スプリントを連覇。短距離界の絶対王者として一時代を築き上げると、種牡馬としても初年度から歴史的名牝アーモンドアイ（牝馬三冠、ジャパンC2回、ドバイターフなどG1・9勝）をはじめとして、ダノンスマッシュ（香港スプリント、高松宮記念など重賞8勝）やステルヴィオ（マイルCS、スプリングS、朝日杯フューチュリティS2着）、ダイアトニック（スワンS2回、阪神C、阪急杯、高松宮記念3着）らを輩出。2世代目以降もサートゥルナーリア（皐月賞、ホープフルS）やパンサラッサ（サウジC、ドバイターフ、天皇賞・秋2着）、ファストフォース（高松宮記念）、レッドルゼル（JBCスプリント、フェブラリーS2着、ドバイゴールデンシャヒーン2着2回）、Tagaloa（MRCブルーダイアモンドS）、ダノンスコーピオン（NHKマイルC）といったG1ウイナーが誕生しており、最近ではレッドモンレーヴ（京王杯SC）、キミワクイーン（函館スプリントS）が重賞制覇。亡きキングカメハメハの強力後継者として令和時代のチャンピオンを担う存在となっています。

一方、母系を見ますと、母ホクラニミサは中央2勝。全兄マイトレジャーフジは門別8戦7勝で中央に戻って小倉で1勝、マンハッタンロードは門別・船橋で計5勝を挙げています。母の全弟に皐月賞など重賞3勝を挙げ、ダービー3着のディーマジェスティ、おじにニュージーランドT2着セイクレットレーヴ、近親にはスプリンターズSなど重賞5勝のタワーオブロンドン、仏G1サンタラリ賞勝ちのSobetsu、ステイヤーズS勝ちのオセアグレイト、エリザベス女王杯3着のエルノヴァなど活躍馬がズラリ。曾祖母シンコウエルメスのきょうだいにも英・愛ダービーなどを制したジェネラスや英オークス馬Imagine、マイラーズCを勝ったオースミタイクーンといった活躍馬が多数います。

今年3月にJRAよりデビューし、3戦を消化。いずれも1着馬から2秒以内の競馬ができており、キャリアや経験の差を考えると、それほど悪くない内容でしたが、3歳未勝利番組が行われているうちに勝ち上がるとなると、時間が少々足りないと思われたことから、早めに続戦を断念し、6月よりホッカイドウ競馬で再出発を切りました。その移籍初戦となった6月15日の門別・3歳以上C4-2（ダ1000m）では、好スタートを決め、外目の2、3番手につけると、抜群の手応えのまま4コーナーを回り、最後の直線で抜け出しました。さらに外から2着馬が猛追してくると、ゴール前でさらにギアを入れて加速。1馬身差をつける完勝劇で見事初勝利を飾りました。

その後も期待していましたが、C3クラスでも先行できるものの、直線で思うような伸びが見られず、3戦していずれも5着以下。そこで今後について関係者と協議を行った結果、これまでのレースぶりを見ると、必ずしも本馬にとって門別はベストなコースとは言えず、新天地を模索した方が良いとの結論に至ったため、今回のオークションに出品する運びとなりました。先述の通り、父ロードカナロア×母の父ディープインパクトで、母系も世界に通ずる優秀な血統背景。良血馬として潜在能力の高さが窺えますし、キッカケひとつで素質を大きく開花させることは十分考えられます。また、デビューが遅かったように、まだ成長途上の段階でもありますので、キャリアを積み重ねるとともに、真価を発揮するシーンもあるでしょう。

【本馬についての現状説明】
移籍初戦を勝ち、1勝しましたが、門別の広いコースが合わない印象を受けます。小脚を使えるところがありますので、小回りコースの方が良さそうです。（ホッカイドウ競馬・田中淳司調教師）


※南関東4競馬場への転入はできません。

※白井牧場（北海道沙流郡日高町字福満）に在厩しており、預託料は5,500円/日（税込）です。
8月26日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株)ティケム