マロンルピナス　　牝３歳　　※地方競馬　在籍

父バゴはG1・3連勝となったパリ大賞や、好タイムでの決着となった凱旋門賞などG1・5勝を挙げたフランスの名馬。引退後は日本にて種牡馬入りしており、G1・4勝の名牝クロノジェネシス（有馬記念、宝塚記念2回、秋華賞、ドバイシーマクラシック2着、大阪杯2着、阪神ジュベナイルフィリーズ2着）をはじめとして、これまでにビッグウィーク（菊花賞）やステラヴェローチェ（神戸新聞杯、サウジアラビアRC、朝日杯フューチュリティS2着、日本ダービー3着）、オウケンサクラ（フラワーC、桜花賞2着、天皇賞・秋4着）、トロワボヌール（交流重賞3勝、JBCレディスクラシック2着）、クリスマス（函館2歳S、阪神ジュベナイルフィリーズ4着）、コマノインパルス（京成杯）など、数多くの重賞勝ち馬を輩出。中央・地方、芝・ダート、距離など活躍の場を選ばない幅広い適性とコストパフォーマンスの良さを誇り、2019年以降は種付け頭数がV字回復を見せています。

一方、母系を見ますと、母アルコシエロは中山芝1600mで新馬勝ち。半兄のシングンオフビートは佐賀で3勝を挙げたのち、中央に復帰して障害で2勝を挙げています。おばクリノヴィクトリアは中央のダートで3勝。その他の母のきょうだいは4頭が地方競馬で4勝以上を挙げています。母のいとこにはサマーチャンピオンを勝ったラインシュナイダーがおり、祖母キボウの半弟には中京記念2着のセンカクがいます。さらに遡れば、米国の重賞、リステッドレース勝ち馬が多数名を連ねており、スピードとパワーに優れた牝系となります。

本馬は2022年10月・新潟芝1600mの新馬戦でデビュー。密集した馬群の後方集団で運び、勝負どころの手応えでも悪くなく、直線は徐々に外に持ち出しながらスパートしましたが、なかなかギアが上がらずに17頭立ての16着。2戦目は中1週で新潟ダート1800m戦に出走。初戦と比べるとスタートをしっかり出て中団につけ、向こう正面ではポジションを押し上げる場面も、直線でステッキに反応して伸びるところがありましたが、ラストは周りと脚いろが一緒になってしまい、11頭立ての8着に終わっています。その後は芝・ダートで出走を重ねたものの、勝ち切れずにオークションに出品されて落札しました。

佐賀競馬へ移籍し6月から参戦し、2着、3着と目処の立つ競馬の後の3戦目は、7月のダート1400m。好位の３番手からセンス良く立ち回る競馬から、直線で堂々と抜け出す強い競馬で念願の初勝利を飾りました。続戦した競馬は、時計差なしの2着惜敗で連勝は逃したものの、8月のダート1400mでは、スタートから先手を奪うとマイペースの逃げに持ち込み、危なげなく2勝目を飾りました。この勝利で獲得賞金が南関東への転入条件をクリアしたことで、所有頭数の入替も含めて検討した結果、出品させて頂きます。

コンスタントに出走を重ねながら体重も増え、成長曲線を描いている印象を受けます。先日の走破時計は当日の同距離での一番時計でもありました。ご検討をお願いします。

なお、左前蹄冠部に幼駒の頃の外傷痕がありますが、これまで特に問題なく治療歴もありません。記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
逃げても、好位からでも自在の競馬が出来るのが持ち味ですね。使いながら体も増えていますし、時計も詰めて成長を感じています。まだまだ伸びしろもありそうです。（佐賀競馬・中川竜馬調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※佐賀競馬場・中川竜馬厩舎（佐賀県鳥栖市江島町字西谷）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
8月26日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：梶原　哲朗