カイザーノヴァ　　牡５歳　　※地方競馬　在籍

父モーリスは国内外で6つのG1タイトルを手にした名馬。本領発揮となったのは連勝街道がスタートした明け4歳時からで、2勝クラスから3連勝でダービー卿CTを制して重賞初制覇を飾ると、続く安田記念でG1初制覇。秋にはマイルCS、香港マイルと連勝を続け、この年は6戦6勝で年度代表馬に選出されます。5歳時の安田記念で2着に敗れ、連勝は7で止まりましたが、その後は距離を延ばして天皇賞・秋、香港Cを制覇。マイル、2000mの2階級で頂点を極めています。産駒のデビューは2020年。初年度産駒のジャックドール（大阪杯）やピクシーナイト（スプリンターズS）、ジェラルディーナ（エリザベス女王杯）がG1制覇を飾っており、ノースブリッジ（AJCC）、シゲルピンクルビー（フィリーズレビュー）、ルークズネスト（ファルコンS）も重賞勝ち。セカンドクロップからはラーグルフ（中山金杯、ホープフルS3着）やカフジオクタゴン（レパードS）、ベジャール（毎日杯2着）、サードクロップからはペリファーニア（桜花賞3着）やムーンプローブ（フィリーズレビュー2着）、ノッキングポイント（毎日杯2着、日本ダービー5着）らが頭角を現しており、南半球でも複数のG1馬を輩出しています。

一方、母系は名牝Salsabil（愛ダービー、英オークスなど英愛仏G1・5勝）らと同じくWelsh Flameに遡るファミリーで、4代母は種牡馬Second Empire（G1仏グランクリテリヨム）やBalestrini（愛G3バリーサックスS）を産んだWelsh Love。母ステラリードは函館2歳Sを制しており、半弟にキングエルメス（京王杯2歳S、アーリントンC3着）、全弟にテラステラ（橘S2着）、半姉にパラスアテナ（紫苑S2着、秋華賞4着）と活況。祖母ウェルシュステラ、おばレトロクラシック、ゴッドフロアーのいずれもが中央で3勝を挙げています。

栗東・矢作芳人厩舎に入厩し、2歳夏に函館で新馬勝ち。2戦目の函館2歳Sで5着（2番人気）になった後、札幌のクローバー賞を優勝した実力馬で、その後もデイリー杯2歳S5着、朝日杯FS8着、共同通信杯6着と、ハイレベルな戦いの中でキャリアを積んできました。そして、2022年12月22日のサラブレッドオークションに出品されていたことから落札いたしました。

その後は浦和の小久保智厩舎へ移籍。A2の浦和・早春賞（ダ2000m）、浦和・浦和スプリントオープン（ダ1400m）、B1の川崎・七夜月特別（ダ1500m）と、3戦ともクラス、距離などの条件を変えて、色々と試してみましたが、思うようなレースをすることができず、このまま続戦しても厳しい戦いが避けられそうにないことから、今回のオークションに出品する運びとなりました。

結果論になってしまいますが、ダートの適性がそれほど高くなかったということに加え、レベルの高い南関東では相手関係的にも壁が厚かったということだと思います。芝を求めて盛岡競馬の移籍を検討するか、または2歳11月以来、もう2年半以上に亘り、賞金を獲得していませんので、クラスが一気に楽になる条件の競馬場へ活路を見出だすか。競走馬としてもうひと花咲かせられる可能性は残っていると思います。

なお、過去の病歴など、記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。

【本馬についての現状説明】
入厩当初より膝の高い独特な独特なフォームで、思うような結果を残せていません。馬体の見栄えはしますし、現状の体調面にも特に問題はありません。移籍をきっかけにしてもうひと花咲かせてもらいたいです。（浦和競馬・小久保智調教師）


※さく癖があります。

※2021年3月19日（3歳時）左後肢第三中足骨骨折を発症。事故見舞金10号（調教中の事故により事故発生の日から6ヵ月以上中央競馬の競走に出走できなくなった場合）を受給しています（同月20日に螺子固定手術を実施しています）。
 
※南関東4競馬場への転入が可能です。

※アスコットファーム（栃木県那須郡那須町大字高久丙）に在厩しており、預託料は6,600円/日（税込）です。
8月26日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：ブルーエクウス(株)