シズカノウミ　　牝３歳　　※中央競馬　登録抹消

父アポロキングダムは中央におけるLemon Drop Kid産駒の勝ち馬第1号で、現役時は中山・東京のダートで2勝。その血を継承するべく種牡馬入りを果たすと、初年度産駒にあたるアポロマーベリックが中山大障害、中山グランドジャンプを制し、2年連続で最優秀障害馬に選出。以降もアポロビビ（ジャニュアリーS、千葉S、さきたま杯4着）やアポロスターズ（カンナS）、シャインカメリア（ダリア賞2着）、アポロユッキー（関東オークス4着）、パキラパワー（エーデルワイス賞4着）、ニシノライトニング（春風S）、ドリームシイ（水沢重賞・ビギナーズC3着）、アポロチーター（日吉特別2着）、アポロカーネル（芙蓉S4着）、セガールモチンモク（中央3勝）、タマモヒメギミ（中央3勝）など、出走した11世代149頭のうち、なんと122頭が勝利を収める抜群の戦績。限られた産駒の中から次々に活躍馬が誕生しています。

一方、母系は英ダービー馬ドクターデヴィアスや高松宮杯の覇者シンコウキングを産んだRose of Jerichoを4代母に持つ、薔薇一族としても有名なRose Redに遡る名門ファミリー。Dancing Rain（英オークス、独オークス）やイーヴンソー（愛オークス）、メイビー（モイグレアスタッドS）といったG1馬たちも同じ系譜で、おじに中央準OP馬スズカビスタ（宮崎特別、レインボーS2着）、近親にはスズカフェニックス（高松宮記念）やスズカデヴィアス（新潟大賞典）、レイホーロマンス（愛知杯2着）、スズカワグナー（コスモス賞）など、活躍馬がズラリと並んでいます。

昨年末にJRAよりデビュー。初陣となった12月28日の中山・2歳新馬（ダ1200m）では、直線で後方からメンバー中上がり1位となる上がり38秒0の末脚を繰り出し、結果2着に入線。いきなりの連対に大きな喜びを覚えました。その後もダート短距離戦を使い、何度も上位争いを繰り広げるなど、あと一歩のところまできていましたが勝ち切れず。ここ3戦は思い切って距離を伸ばして1700～1800mに挑戦し、7月1日の福島・3歳未勝利牝（ダ1700m）でも惜しくも2着。2走前には1番人気、前走も4番人気に支持されるなど、その能力を高く評価されましたが、結局初勝利を飾ることはできず、今回のオークションに出品する運びとなりました。

調教では気性の難しいところがあり、気分が乗らないと追い切りなどを拒否して止まってしまう時がありますが、競馬ではこれまで問題なく、いつも一生懸命に走り切ってくれました。もう少しで勝てるところまで来ていましたが、3歳未勝利番組の終了が差し迫る中、猛暑という過酷な状況での連戦を余儀なくされ、さらに出馬ラッシュの影響で、どうしても本馬の適性を考慮したレース選択をできる状況にないことも大きく影響し、勝ち上がることができませんでした。また、坂路で追い切って競馬を使うパターンが良いタイプでしたが、現在、美浦の坂路が大規模工事中で、それがかなわず、ここ最近は調整が思うようにいかなかった感じもあります。

リフレッシュ休養を挟むなどして、まずはしっかり立て直しを図り、良い状態で出走させることができれば、十分結果を出せると思います。地方競馬なら相手関係的にも問題ないでしょう。

記載内容を十分に熟読、ご理解いただき、現状有姿、現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。落札後の記載事項に関するキャンセル、落札から一週間以上経過後のキャンセルおよび価格交渉には一切応じられません。また、現状に不安がある方は現在厩場所で獣医検査を受けるなど、必ず事前に状態把握およびご納得をいただいたうえでのご入札を重ねてお願いいたします。


※南関東4競馬場への転入は可能です（B3クラス）。

※大瀧ステーブル（千葉県成田市大栄十余三・シンボリ牧場内）に在厩しており、預託料は11,000円/日（税込）です。
9月2日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：プレミアムレースホース