クロノスミノル　　牡４歳　　※中央競馬　登録抹消

父ディープブリランテは第79代の日本ダービー馬。キングジョージⅥ世&QエリザベスS挑戦後にスタッドインしており、初年度産駒にあたるセダブリランテスがラジオNIKKEI賞、中山金杯と重賞を2勝、ディーパワンサが阪神ジュベナイルフィリーズで4着、ナイトバナレットがOP勝ち、リカビトスがデビューから3連勝、地方ではオーブスプリングが門別の重賞フローラルCを制覇。近年では、芝でモズベッロ（日経新春杯、大阪杯2着、日経賞2着、宝塚記念3着）やエルトンバローズ（ラジオNIKKEI賞）、ミッキーブリランテ（阪急杯2着、京成杯オータムH2着、函館スプリントS3着）、ナムラドノヴァン（万葉S、阪神大賞典3着）、ダートでラプタス（兵庫ゴールドトロフィー、サマーチャンピオン、かきつばた記念連覇、黒船賞）やミゲル（浦和重賞・ニューイヤーC、大井重賞・ハイセイコー記念2着）らが躍動するなど、種牡馬としても輝かしいキャリアを積み上げつつあります。

一方、母系は英G3ダイオメドSの勝ち馬Prima Voce（G1英チャンピオンS2着、独G1バーデン大賞3着）を産んだQue Monaを6代母に、種牡馬マルゼンスター（東京盃、東海ゴールドC）を産んだモンソランジを5代母に持つ、歴史あるファミリー。祖母シャンハイレディは中央で5勝、母グレイスミノルはドンカスターCなど4勝をマークしており、いずれも準OPで好走。近親には荒尾で5連勝、佐賀で7連勝を収めたザヤングなど、一族で勝ち星を量産しています。

2022年1月にJRAよりデビュー。ダート1800～1900mを計6戦し、同年3月12日の中京・3歳未勝利（ダ1800m）で3着に好走したほか、3戦で上がり3ハロンタイム3位以内をマークするなど、素質の一端を見せてくれました。残念ながら3歳未勝利番組があるうちに勝ち上がることができなかったため、同年12月からは金沢競馬へ移籍。当地では3戦3勝、いずれも全く危なげないレースぶりで格の違いを見せつけ、見事にJRA復帰を決めてくれました。

そして、今年7月に再びJRAを舞台に競走生活を送っていたのですが、2戦して12、16着。1勝クラスの壁は予想以上に厚く、トビが大きいフォームであることから、もっさりとした動きで、咄嗟の反応にも鈍い面があり、明らかにスピード不足の印象が拭えません。前走の馬体重10㎏増が示す通り、この暑い時期でも体が絞れずに苦労してことも、その要因に繋がっていると思います。この様子だと、これ以上JRAで続戦しても厳しい戦いをしいられるでしょう。そこで今回のオークションに出品する運びとなりました。JRAで勝利することはできませんでしたが、金沢での成績が示す通り、地方なら十分頑張ってくれる馬だと思います。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※ライジングリハビリテーション（滋賀県栗東市東坂）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
9月2日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：吉岡　實